




カラコレス通信 坂本裕美メッセージ
コペンハーゲン通信 Vol. 8
アンデルセンの故郷をたずねた小さな旅
コペンハーゲン中央駅から特急で1時間半。フュン島の中央に位置するオーデンセがアンデルセン生誕の町です。
何年か前、ユトランド半島の問屋さんを尋ねたときに立ち寄りました。
冬のオーデンセなど何も面白くはないと聞いたけど、人気のないひっそりとした佇まいの町が期待を裏切る事はないだろうと、2月の寒さの中でかけました。
オーデンセの駅から歩く事10分。石畳の道に描かれた自転車専用道路の標識が、夏の賑わいを思わせます。
アンデルセンミュージアムを中心に、古い町並みが保存された一区画があります。
シーズンオフのため、ショップはほとんどクローズしています。閉められたドアに思い思いのリースなどデコレーションがかかっていてかわいらしい。
少し離れたアンデルセン博物館には、アンデルセンにまつわる品々や、各国の言葉に翻訳された物語が所蔵されています。
「おやゆびひめ」や「人魚ひめ」、「はだかのおうさま」、「みにくいあひるのこ」が世界中で読まれているのを目の当たりにできます。
「マッチ売りの少女」のビデオを上映していました。とてもよくできている作品でつい見入ってしまいましたが、制作が日本のNHKであることを知り驚きました。確か昭和40年代の作品であったような気がします。
靴職人の子であったアンデルセンの生家も残されています。通りに面したとても小さな家。
少々傾いていて隣家の壁に支えられてようやく建っているみたいです。
苔むした石畳の中庭で、子供だったアンデルセンは何をして遊んだのかな、などと思いをめぐらしました。冬のオーデンセは余韻の残る町のようです。
昨年の夏、再びオーデンセを訪れる機会がありました。以前クローズしていたお店はにぎやかなみやげ物店として、大勢の観光客を招き入れていました。
自転車とアイスクリームの似合う夏のオーデンセは、冬の景色とはまた別の顔を見せてくれました。
カラコレス・プリザーブド&ドライアートスクール代表 坂本裕美

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