コペンハーゲン通信 3
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8月半ば、コペンハーゲンから西へ300km、ユトランド半島ヘニングで開催される北欧最大のライフスタイルエキジビション”ホームラン”。
長い間お付き合いのあったアート素材を扱うマイケルのショップが初出展するということで、招待してくださいました。巨大な10箇所のコンベンションホールに、アート、デザイン、家具、キッチンウエア、インテリア、ジュエリーなどなど。北欧やヨーロッパ40ヵ国以上が600をこえる出展をします。期間中DSB（デンマーク国鉄）の特別列車がスウェーデンのマルメからコペンハーゲンを経て、会場のメッセまでダイレクトに運行しバイヤーを運びます。スカンジナビヤのカルチャーやライフスタイルを凝縮させたようなイベントなのです。
初出展のマイケルのショップは、いくつものブースを使い、黒のポットやテーブルをベースに、赤のパーツでアクセントをつけたモダンなディスプレイ。ひときわ目を引き、このイベントに掛けてきた意気込みを感じます。聞けば金曜から始まる4日間のエキジビションに向けて、月曜から木曜まで何人ものスタッフで飾り付けをしてきたとのこと。素材が隙間無く並べられているにもかかわらず、それぞれが素敵な空間に仕上げられているところはさすがです。切り捨てるべきは切り捨て、潔いディスプレイ。お客様もたくさん足をとめていました。
クリスマスに向けてのデコレーションの出展が特に多く、あちこちにオリジナルのサンタクロースを見かけます。自社開発商品なので…と大体のところが撮影禁止なのが残念でした。
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イルムス・ボウリフスの高価で洗練されたオーナメント、アクセサリーから、ちょっとしたカントリー調の小物のお店まで、この国はクリスマスにむけての商材が充実しています。
秋に向けてのこのイベントで冬に先取りしたデコレーションが並ぶのは納得ですが、町なかのお店でも夏のこの時期クリスマス小物は普通に扱われています。北欧の国々にとってサンタさんは私たちが感じているよりもっともっと身近な存在。
7月夏物衣料の横でもサンタさんコーナーは健在なのです。
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デンマークならではのクラフトにモビールがあります。ペーパーをさまざまな形にカットした物や、貝やプラスチック素材の飾りを糸でつるしたデコレーションです。モビールそのものを扱う出展や、制作するための色とりどりのペーパー、ナイフなどの文具のお店も多数出展していました。
モビールのテーマは、子供向けの動物の形や物語の主人公、名画の一部分をデザインして切り抜いたもの。また何枚もの色紙を細工して作る手の込んだデコレーションまでいろいろです。作り方の本もたくさん出ていて、生活の中にクラフトが溶け込んでいるのを感じます。
外を歩いていて周辺の窓辺を見上げると、キャンドルと一緒に飾られた思い思いのモビールが揺れていて楽しくなります。個性ある演出に一役買っているようで、機会があったら私も作ってみたいと思います。
仕事柄、ついデコレーションパーツや、アート、クラフトの方に目が行ってしまいますが、ライフスタイルの提案も楽しいものがたくさんありました。また別の機会にご紹介したいと思います。
カラコレス代表
坂本 裕美
