




作品展会場では、普段とは一味違う出会いがある。
「これは何のツルですか?」
今年の出品作品はリースが多く、その素材もサンキライであったりぶどうであったり、
多岐にわたっている。
熱心に作品を見ていると思われた中年の男性が、
作品ではなくリースベースの材料を見ていたことがわかった。
端からベースをさわって確認して、ついにこのように聞いてきた。
ひとしきりお話をすると
本業のほかに「森林インストラクター」のお仕事もされているそう。
野山で草木や野鳥の説明をしながら、藤ヅルを採ってかごを編むなんて企画も
指導されているとのこと。
おもしろそう!! とっても興味深い!
以前から生徒さんより同様のリクエストもされていることから、
これもご縁かと私の本を差し上げて、
またスクールでレクチャーしていただきたい旨を伝える。
それから数日たった今日、またその男性が会場に足を運んでくださり
本のお礼とともに1枚のコピーを渡してくれた。
それはその会の会報をコピーしたものであり
「自然界にたくさん存在する螺旋が、
実は重力に対して大変安定した状態であるのと同時に、
一定の空間を占有していくのに最も合理的な姿だと言われている。」という報告だった。
螺旋の中には「銀河系」から始まって台風、渦潮、生き物では巻貝、カタツムリ、つる性植物などなど・・・松かさを裏側から見ても螺旋が見える、と。
「頂いた本を読んでいたらカラコレスがスペイン語のカタツムリだとあって、
そしたら会報にちょうどこんな話が載っていたので、ご存知かなあとおもいまして」
いえいえ、とてもそんな遠大なスケールでつけた名前ではないのです。
ただただマイペースに進むカタツムリがうらやましくて・・・。
でも教えて頂いたお話はとても興味があり、
急いで読み飛ばしてしまうのはもったいない感じ。
ゆっくり考えてみたい気がした。
こんな出会いも作品展での多彩な素材が場を作ってくれたからこそと感謝です!

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