




お久しぶりです。からこです。
今年は遅い春が駆け足でとおりぬけて、-瞬でさくらが散ってしまいました。もうちょっとお花見をたのしみたかったなあ。皆さんは?毎日お花見?さくらなくても大丈夫!?…まあそれもありですよね。
さてさて今月のテーマ、花材のおもてとうらをどう使いこなすか。
よくあるプリザープドフラワーのアレンジメント。きっちり作られていて完璧に美しくまとまっている。…これをみて息が苦しくなるのは私だけ?すべての花材が表の一番きれいなところを見せて組まれていて、「私を見て」って言ってるみたい。それはそれで美い、とは思いますが、作品のもつ奥行きって何だろう…と考えてみました。
カラコレスの提案する世界とは微妙にちがうなあ、といつも思うのです。どこかって言われたら、「力を扱いてる部分」がカラコレスにはあるんですよね。
たとえば5月のBASICコースでレッスンするプーケ。デンマーク直輸入の2種類の白いドライの素材やアートのバラを囲んで、ワインの素材や松かさなんかが入ってくる、とてもエレガントなプーケです。実はこの松かさの使い方…逆なんです。うらを見せているんですよ。 もちろん、わぎと!裏面の程よい幾何学もようが、他にはない雰囲気をだしているんですよね。
これを、もしおもてを出して普通に使ったらどうなるでしょう?奥行きのあるバラと松かさ同士、同じ質感でけんかをしてしまいます。うらを見せることで、まったく別の素材として活躍しているんですよ。木の実のおもてうらって、注意深くみると案外面白い使い方ができますよね。
ユーカリの実の裏側はころんとしていて、おだんごみたいに可愛いし(まずい!またお花見に戻っちゃった!)、ワ夕ガラはかえってうらのほうが魅力的な場合もあります。その辺は自然が作った素材の楽しみかな、二つと同じものがないって。
葉っぱなんかもおもてとうら、もちろん両方つかえます。同じ素材で両面つかうと完璧なグラデーションが出来るんですよね。
まずは「必ず素材の表面を見せなけれぱいけない」という先入観を捨てましよう。素材を自由にそのまま見て、生かせそうな部分を取り込んでいく。そんなこんなを考えていくと、カラコレスらしいデザインって「わぎとはすした枠」にあるのかも。皆さんも、次のレッスンではぜひ、素材をあっちこっちひっくり返してよく観察し、「自分スタイルの粋」を表現してみてくださいネ。
作品発表おまちしていま~す!
byからこ