初心者でも安心 プリザーブドフラワースクール カラコレス 長野教室

　白樺湖に近い姫木平でレストランを営む稲生さんは、今回の作品展に琴を土台として利用した大作を出品。大作ぞろいの今年の作品の中でもひときわ目を引いていました。

　「琴の型を活かし、流れに沿って春夏秋冬を表現したかった」という当初の見込みでしたが、苔を中心にスタートしたところ、庭の流れのイメージに切り替わったということです。

　 大活躍した琴は、琴作りをしていた知人が途中で間違いに気付いて製作を断念したものを譲り受けたものです。レストランの装飾用に、古いスキー等、珍しいモノを利用するのが好きで、失敗作の琴も何点か店内のインテリアとして収まっていました。
地元の新聞でカラコレスを知り、上田教室の発足とともに会員になったのは５年前。カラコレスの作風を知った時から「いただいたままになっている琴をいずれは使いたい」との思いを温めていました。研究コース生で、準教室運営の資格も得た今、用意された花材での作品作りから大きく前進して、思いを形にできました。「作品展用の上田教室で１日で仕上げました」。作品展のための搬入も今年は経験し、重量のある自作の設置場所選びに苦労したそうです。

　 教室まで通うのには40分から50分かかります。シーズンオフには週末と祝日のみのレストラン営業のため、合間を見て出かけることができますが、スキーシーズン開幕の今からは毎日営業。時間を取るのが難しくなってしまいます。

　もちろん、自作品も店内を彩っています。「見たことのない独特なアート」との感想がお客様から聞かれるカラコレスの作風に飽きることはありません。
自然環境に恵まれた住まいの周辺の植物とも、カラコレスの花材は相性が良く「プリザーブのバラと、山でとった蔓の組み合わせも素敵です」とのこと。
稲生さんのお好みは「ケバケバしていない、シックなもの。木の実やリボンもグレーやブルーをつい選んでしまいます」。手
持ちの物にカラコレスアレンジで磨きをかけて、さらに暮らしを豊かに。
そんな循環生活を楽しむ稲生さんです。