

原産国は現在のイラン。ザクロと言う名前はイランの「ザクロス山脈」にちなんでいると言われています。
絵画など美術でもおなじみのザクロですが、ドライで扱う場合は果実が熟して割れる前の丸い形で使います。ボリュームのある丸い実は、作品に重みをあらわすのに活躍します。

我が家の庭には食用にならない花ザクロがあります。
この花ザクロ、咲いたところはまるでウインナーをタコさん型にカットしたみたいです。
子供が小さいときにはおままごとに活躍しました。
食用の実は女性の体に大変良いとされる「エストロゲン(女性ホルモン)」を含むと話題です。ちいさな実がたくさんなることから古来から「子孫繁栄の果実」としても珍重されてきました。
ジュース他様々な健康食品にも登場しているザクロですが、本当にエストロゲンを含むのは粒粒の硬い種子だそうです。果実を単に絞っただけではそこまで行き着かないみたいですから、女性の味方を身につけるのもなかなか大変ですね。
そういえば長野県の東信、上田市にはざくろ祭りと言われるお祭りがあります。10月の14.15日の2日間。子供を授けてくれる鬼子母神のお祭りです。
上田市は全国でも有数の降雨量の少ない地域で昔からため池や農業用水が整備されています。暖かく、冬乾燥する気候がザクロ発祥の地イランに似ているのかもしれませんね。
実はとっても身近な植物のザクロですが、作品の中で見るとまた別のパワーが出ていて不思議ですね。作品展でも多く登場しますのでお楽しみに。