

まるで完成されたバラの花のよう。
マツカサの仲間はどれも良く見るとバラのような姿をしていて、それが種子を上手く飛ばすための工夫だとしても、自然のお仕事にとっても感心してしまいます。

ことにこのシーダーローズは満開のオールドローズを思い起こさせます。
ヒマラヤシーダー、別名ヒマラヤスギは学校や公園で見かける最もポピュラーな樹木のひとつですが、そのマツボックリがこんなにかわいらしいなんて。
本体は20センチもあるかというおおきなおおきなマツボックリで、一見すると枝の上にアヒルか何かの卵が載っているみたいです。
それが春になると一枚一枚ばらばらとくずれおちて、最後に残るのが花状に見えるヘッドの部分。
春先公園に茶色の三角形の木片がたくさん落ちていたら、それがばらばらになったシーダーローズの本体です。
気候によっては雪の中に花が咲いたようにヘッドが落ちていることもあります。

木の実としてどんな使い方も出来ますが、おすすめはミリオンブーケの中心にすること。
シーダーローズを真ん中にすえて、そのまわりをリーフやリボンのような平面的な素材で花束を作るように取り囲んでゆきます。
甘い素材たちの対比としてきっちりアクセントとして活躍します。
もちろんラッカースプレーをかけて、ラメを振るのもお忘れなく。
ヒマラヤシーダーは三角の樹形をもった背の高い木ですから遠くにいても分かります。ムーミンの森に良く出てくるんだけど・・・。
ぜひお近くの公園を探索してみてくださいね。