

その姿がきのこの「ぶなシメジ」に似ているからと、スタッフの一人は勝手に名前を変えて「ぶなピー」なんて呼んでいます。確かにコロンとした形はきのこみたいでかわいい。
細い枝の先にグレーの起毛した実が束になって付いています。

学名Berzelia lanuginose。南アフリカが原産で、生花にもドライにも使われるポピュラーな品種です。濃い色の中に入れれば、グレーの実が品よく周りをまとめ、アクセントとして重宝な素材です。また淡い色合いの中に入れても調和して優しい風合いを発揮します。
ウィークポイントはドライの場合には茎が弱く折れやすいこと。これは下準備のワイヤリングを工夫することである程度防ぐことが出来ます。ワイヤーのUピンを添えるツイスティングメソッドの際、Uピンの先端部分を実の近くまで持ってきて添え木の要領で補強します。こうすることで四方からの衝撃にかなり耐えることが出来るようになります。

ブーケに入れてもキュート!
ついついひいきしてどんなアレンジにも使いたくなってしまいます。
ガーデニングの世界でもシルバープランツといってシロタエギクやラムズイヤーのような白っぽい葉物はアクセントに大活躍します。天然が生んだグレーの色彩たちは、相手が生花でもドライでも相性は抜群のようですね。