
週刊長野掲載記事
「思い出のカップにバラのアレンジを」 2009.02.07号掲載
「暮らしの中のドライアート」というタイトルで、月に1回掲載されます。今回のテーマは「思い出のカップにバラのアレンジを」
週刊長野さんに許可を得て記事を再掲しますので、お読みにならなかった方はこちらからどうぞ・・
暮らしの中のドライアート 2009.2/7
なんとなく買ったり、いただき物があったりで、カップはいつの間にか増えてしまいがち。
そんな我が家で少々異色なのが白くてきゃしゃなティーカップです。
コペンハーゲンの蚤の市で見つけました。
長机をつなげた台の上に雑然と並べられた半端な物たち。
壊れたガラスのノブ、鉄製の排水溝の蓋、なぜか刺繍を途中までしかやってないテーブルクロス…など、存在感あり過ぎの品々の中で普通さが目立っていて、つい値段交渉に入っていました。あれから数年。白いままで凍えそうなカップを暖めてあげたくなりました。

似合いそうなのはピンクのプリザーブドローズです。
ピンクを引き立てるため、茶色と紫と黒という渋めの色彩のアジサイを添えます。
こちらもプリザーブドですから、今の季節には貴重なみずみずしさがお部屋に漂って、香りまで立ち上がりそう。
カップを見つけたコペンハーゲンの洗練された景色をよみがえらせるのには、オーガンジーのリボンで仕上げます。
以上は私の思い出をたどったアレンジですが、皆さんにもカップの思い出ならいろいろあることでしょう。
ぜひ作品としてもよみがえらせてあげましょう。
カップが用意できたら後はアレンジ用のスポンジをセットして、ワイヤーで足をつけた素材を挿していくだけです。
時節柄、バレンタインの気分を盛り上げたい方の参考には、ハートのアイアンピックを大小作ってみました。
このまま卓上に飾っても贈り物にも素敵ですし、バラの横に小さめのキャンドルを立てても一層引き立ちます。
坂本裕美(カラコレス代表)