
週刊長野掲載記事
「メタセコイアの実とアートのフルーツを盛り込んで」 2009.04.04号掲載
「暮らしの中のドライアート」というタイトルで、月に1回掲載されます。今回のテーマは「メタセコイアの実とアートのフルーツを盛り込んで」
週刊長野さんに許可を得て記事を再掲しますので、お読みにならなかった方はこちらからどうぞ・・
週刊長野 4月4日号
「これ、作品に使えない?」、そう言いながら渡されたのは、お懐紙に乗せた5.6個の親指の先くらいの木の実。
今から10年以上も前のこと。
まだドライアートを始めたばかりの私に、教室の大家さんの奥様が、珍しい素材を見つけてはあれこれと教えてくださいました。
メタセコイアの実との出会いもその中のひとつです。
1.5センチほどの丸く茶色の実で、種が出たあとのいくつもの切込みが鈴のよう。
アレンジの中で使ってみたくなりました。「今なら公園で拾えるそうよ」。
4月下旬、子供と早速出かけると、ありました。

30メートルにもなろうかというメタセコイアの根元に、豆まきしたように実が落ちています。夢中で拾いました。
この時期になると思い出すエピソードです。
さて、ではアレンジのご提案です。
小ぶりで主張しないこの素材はさながら名脇役と言ったところ。
思い切り派手な材料とあわせて、窓辺であそぶ春の日差しのようなポップな作品に仕上げてみました。
用意するのはプリザーブドの春色のバラ、アート素材のフルーツいろいろ。
リーフと薄い緑のフィンランドモス。スポンジをセットしたポットにパフェの盛り付けのように楽しく挿してみましょう。
メタセコイヤの実は3個ずつまとめて入れるとかわいらしさが引き立ちます。
リボンを挿して、すき間にフィンランドモスをつめたら完成です。
坂本裕美(カラコレス代表)