長野市民新聞掲載記事
「フェイクスイーツ・飾りのお菓子を楽しもう」
2009.07.23号掲載「ミルフィーユ」
長野市民新聞さんに許可を得て記事を再掲しますので、お読みにならなかった方はこちらからどうぞ・・
長野市民新聞7月23日(木)号
「ミルフィーユ」

ミルフィーユはフランスで生まれたスイーツです。
「千枚の(ミル)葉(フイユ)」の意味があるそうです。確かに壊れやすい工芸品の雰囲気がありますね。フイユタージュと呼ばれるパイ生地がとても繊細で葉っぱのよう。
その生地が何層も何層も、いえ何千層にも重なったうえに生まれるパリパリ感は、身近なおやつとは一線を隔した正統派スイーツの趣があります。
実際のミルフィーユの作り方を見てみましょう。
粉とバターでパイ生地を作り、伸ばして焼いて。カスタードクリームを作って先ほどの生地とあわせて組み立てて。
と、初心者には手も足も出なそうです。
ところがこんなむずかしいスイーツも簡単に作れてしまうのがフェイクの良いところ。
パイ生地用には軽量粘土の白を多めに、茶色と黄色をほんの少し用意します。
中に入れるイチゴを手作りするなら赤い粘土もお忘れなく。
まず薄茶色に混ぜた粘土で厚さ5ミリの長方形を3枚作ります。
ここからが重要です。
10分乾かした長方形のパイ生地の横にカッターで切れ目を入れます。
生地が乾燥していくとともに切れ目が開いて自然なパリパリ感が出ます。
完全に乾いてしまってからでは切り口が広がらないので、乾き具合に気をつけてくださいね。
イチゴは裏は平らに、表だけ山形にしてスライスした形に作ります。
爪楊枝の先を使ってツブツブをつけニスでつやを出しましょう。
あとは生地とクリームとイチゴを重ねるだけ。
仕上げに色付きの給水フォームをおろし器で粉にしてふりかけると、一層のリアル感が演出されます。
ところで「ミルフイユ」を慣れ親しんだ「ミルフィーユ」で発音すると、「千人の少女達」の意味になってしまうのだとか。
それはそれでかしましく、楽しいティータイムが想像できますね。
カラコレス・プリザーブド&ドライアートスクール代表 坂本裕美