
長野市民新聞掲載記事
「優しさは中へ ロールケーキ」
2010.10.5号掲載
長野市民新聞さんに許可を得て記事を再掲しますので、お読みにならなかった方はこちらからどうぞ。
「優しさは中へ ロールケーキ」2010.10.5号
ハリネズミを飼っています。
ピグミーヘッジホッグという種類。
ごま塩の「たわし」の様ないでたちで、すっぽりと手のひらに収まるサイズの女の子です。
大好物のチーズをおいしそうに食べる彼女は、3年前に長女が学校のクラスメイトから譲ってもらいました。
家族の中で私だけが素手で抱っこできます。
なぜなら忍耐強くコミュニケーションを図ってきたから。

最初は少々大変でした。
すこし大きくなってから親元を離れたので、とっても怖がりで警戒心が強く、ちょっとの物音ですぐ「フッ」と丸まり針を立てます。
その姿は「たわし」を通り越してまるで「ウニ」。
しかもハリネズミは小動物で防御を優先しているので、背中の針と針の隙間には産毛がほとんど無くて、保温できない構造になっているのです。
寒さに弱いのでペットヒーターも欠かせません。
コミュニケーションの方法?
警戒して「ウニ」状態に針を立てている彼女をこちらもめげずに毎日なでなでしてあげました。
どんなに針を立ててもなでられてしまい、「もう負けたわ」と思ったかどうなのか、ある日を境に仲良しになったのです。
今では手のひらに顔をうずめて甘えてきます。
そうそうロールケーキのお話でした。
いえ、ハリネズミもロールケーキも構造が似ているなと思ったものですから。
優しさや甘さは外側からは見えず、派手さもなく謙虚で。けれど奥深い内面は付き合ってみないとわからない。
クリームに混ぜるフルーツもバリエーション豊富です。
簡単に作れてその上不動の人気のロールケーキ、ぜひ挑戦してくださいね。
カラコレス・プリザーブド&ドライアートスクール代表