「クラフト好きのためのおしゃれでかわいいカメラ講座」
全員皆勤!驚異的満足度!

クラフト作品を効果的に撮影するためのカメラ講座が本格スタートしました。
前回の和田庄平講師に続いて担当するのは3人の若手カメラマン。
それぞれが1回ずつ得意分野を解説するという3回連続講座。
どれを受講するのも自由。
ところが、単発申し込みの方が全講座受講に変更するなど、大好評!
目の前でみるみるレベルアップしていく皆さんを羨みながら、
今回は体験なしの観察レポートです。ちょっと残念。(神無月)

○自己紹介から期待高まる
講義に入る前の自己紹介をうかがい、
充実した講座になること間違いなしと思いました。
目的意識のはっきりした人ばかり。
「仕事上写真はよく撮っているが基礎から学びたい」というウエブデザイナーさん。
「講習会を開いたりネット販売をしているが
写真がうまく撮れないのでとびついた」というビーズステッチアクセサリー作家さん。
「ネット販売には写真が決めて。構図を知りたい」という
消しゴムハンコ作家さん。
そしてシルバーとガラスを組み合わせたアクセサリーや陶芸の作家さんなど。

受講生によって場の雰囲気は作られます。
モチベーションが高ければ、そういう空気に。
物作りという共通点がクリエイティブな空気を。
そういえば開講前からお互いの作品を見せ合い刺激し合いという気配で、
初対面の人達なのに、会場はとってもいい雰囲気になっていました。
クラフト作品のない私は、せめて手編みのセーターで参加…。
○スタートは「構図とアングル」から

初回の講師は金井真一カメラマン。
「舞台に例えましょう」という解説に一同納得です。
舞台作りは構図で、その舞台をどの角度から撮るかがアングル。
主役は各自のクラフト作品。
脇役にはカラコレスの小物がたくさん用意されています。
プリザーブドのお花、キュートなフェイクスイーツのいろいろ、
和紙や色紙、りぼん、置物や小さな椅子、額などなど、色も形も多彩。

金井さんの解説を聞いた後の実際のワークでは、
主役である自作品を中心にこれら脇役を自由に配し、
構図とアングルを実践してみます。
皆さん、テーブルの上から好みの小物を探すのがとっても楽しそう。
同じ構図でもハイアングルとローアングルでは別物になりますし、水平なアングルだと自然な感じ。
レイアウトによって奥行きを出すこともできますが、ピントを主役に合わせることはお忘れなく。
ワークの時間がたっぷりあったため、丁寧な個別指導ができ、会場は充実感でいっぱいになりました。
○2回目は「ライティング」

同じメンバーなので受講者間でうちとけていい感じです。
講師は長岡竜介カメラマン。
名古屋で仕事をしていたそうで、ポートレートがお得意。
後ろ斜め45度からライトを当てるのが、
立体感がでる最も簡単な方法ということで「斜め後方45度」をインプット。
いずれにしても光の方向をよく見て自分の中にイメージを作ることが大切です。
なんとなくではなくて、微妙な光の加減を意識して撮ることの大切さがだんだん分かってきました。

ワークに入る前に、なんとレフ板作りがありました。
レフ板とは、撮影現場でよく見かける白や銀の板。
例えば逆光にしてレフ板で光を集めるとか、光が均一ではのっぺりしてしまうので、レフ板でグラデーションをつける調整をするとか、暗すぎる時に使うとか、カメラマン必携の小物。
これを作ってしまおうという予告に一体どんなものかと半信半疑でしたが、発砲スチロールの板をガムテープで2枚つなぐだけでした。
安くて簡単で重宝なレフ板の出来上がり。
明るさを強くしたい時はアルミホイルを貼ってシャープな光にできるそうです。

ワークではこのレフ板が大活躍でした。
光の当て方で作品が別物になる、魔法のような効果にため息が漏れます。
「これが知りたかった!」という気分が伝わります。
繊細なビーズアクセサリーの形を楊枝で整え、動きを演出したり、高さを出す工夫など細かいアイデアもいっぱいでした。
皆さん、他の人の作品を撮影したり見学したりで和気あいあい。
家にあるライトで簡単に応用できるライティングも学んで見違えるような出来映えになっていました。
最終回でまとめて大きなステップアップ

最後は大井川茂カメラマンによる「応用と実践」です。
これまでのワーク中心から理論の世界へ移って解説。
これによって学んだことを定着させることができます。
撮影には大きく分けて「イメージカット」と「説明カット」があること。
どちらにするかを決めた上で撮影することが大切。
その上で「何」を「どのように」撮るのかに進みます。

和風っぽく、洋風っぽく、春っぽく、あるいはハードに、クールに。
そんなイメージが決まると自ずと行動が決まる。
ということで、イメージに合う小物を選び構図とアングル、ライティングという2回の講座で学んだことを総動員します。
「途中で気が変わったら」との質問には「イメージは崩さない方がいい」とのアドバイス。
一般的な構図として「三分割法」「対角線構図」を意識するとまとまりやすいことも、写真を見ながらの分かりやすい解説で一同納得でした。

そして仕上げのワーク。
イメージと撮影方法を記入する、カラコレスオリジナルの撮影ノートも好評でした。
「ここで終わってしまうのはもったいない」の言葉が何度も聞かれる中、連続講座は終了しました。
交流が深まりフェイスブック投稿も盛り上がり
毎回講義とワークの後はお茶とお菓子を楽しみながら質問と交流タイムがありました。
3人の講師の個性と技術、そして受講者の高い目的意識が混じり合い、楽しく温かく有意義なカメラ講座でした。

あがった腕前を発表する場としてフェイスブックにカラコレスが開設している「クラフト好き集まれ!」への投稿も盛り上がっています。
皆さんもご参加下さいね。
ホームページからもアクセスできます。
毎回のアンケートでも皆さんからの驚異的な満足度の高さが伝わりました。
製作の次の段階の表現をお手伝いする「クラフト好きのためのおしゃれでかわいい講座」は写真の他にもいろいろ企画中。
ご希望があったらお寄せ下さい!