
長野市民新聞掲載記事
長野市民新聞さんに許可を得て記事を再掲しますので、お読みにならなかった方はこちらからどうぞ。
長野市民新聞 2011.12.10掲載
フェイクのクッキーでつくるおしゃれなクリスマスツリー
ドライアートスクールという仕事柄、たくさんのクリスマスディスプレイに接してきました。
華やかなイルミネーションよりは、どうしてもシックなデコレーションへ目がいってしまいがち。
好みですから仕方がないですね。

ツリーはチョコレートクッキー。
ところどころに三角の枝をハサミで作り、
立体感を出します。
印象に残るのはデンマークの古都、コペンハーゲンでたびたび目にしたコケのついた木の枝で組んだディスプレイ。
カラマツでしょうか、細い枝のスミからスミまでぎっしりと、白と黒の混ざり合った紙のような小さなコケが付いています。
その枝で天井を覆ったり、ツリーのように組み上げたり。
コケは素材としては「シルバーモス」と呼ばれる種類で、日本でも古い梅の木や白樺の幹にも平面的に張り付いているのが見られます。
そのシルバーモスが全面についた枝に、こちらもシルバーのラメをふって飾ってあるのです。
薄暗がりの中でもほんのりと光るラメがきれいです。
そのシンプルなディスプレイは、街のあちこちで見かけることができ、イルミネーションに負けない控えめな華やかさで好感が持てました。

フェイクスイーツのクリスマスもともすればポップになりがちなのを、思いきりシックなツリーの壁面デコレーションに仕上げてみました。
チョコレートクッキーでつくるツリーにはところどころハサミで切り込みを入れ木の形にし、オーナメントはモカクッキーで作りました。
ビーズのリングをトップに付け、フレームの中に右上に伸びていくように斜めにセットします。
統一感のある落ち着いた色合いと聖夜の清らかな空気感をイメージしたアイボリーのユリを添えて大人のスイーツの出来上がりです。
カラコレス・プリザーブド&ドライアートスクール代表
坂本裕美