
「生きていた化石」とも言われ、石炭の元になった植物のひとつです。
石炭は地層により元になる植物が違うって知ってました?
一番初めの石炭はシダ類のお化けのようなヒカゲノカズラの仲間達。このコーナーでもご紹介した事があります。(ヒカゲノカズラはこちらから)

そのあと白亜紀後半からしばらくは、このセコイアなどの針葉樹とイチョウのような裸子植物がバトンタッチして、その後の被子植物につなぎます。
日本一の石炭産出量を誇っていた筑豊炭田を支えていたのも、この大昔のメタセコイアたちが炭化した石炭です。
成長すると木の高さは30メートルにもなり、樹形が美しいので公園や並木によく利用されます。冬にこの木の葉が落ちた樹形を遠くから見ると、まるで透かし葉を地面に立てたようなきれいな円錐形。
そして春、木の根元に1.5センチほどの丸い実がたくさん落ちます。実と言ってもこれは笠に該当する部分で種はすでに飛んでしまっているのですが、ヒノキの実にも似た球形で、鈴のように切れ込みがたくさん入っています。
しっかりした軸が実についていますので、それも生かせばユニークなアレンジが出来そうですね。
長野だったら5月のゴールデンウィーク頃でしょうか、実が落ちるのは。
公園のお掃除の方に負けないくらい早起きして探してみましょう!