天然酵母に凝っていて、酒粕やら干し柿を作った皮やらみかんの皮やら、
あらゆる酵母を実験して、パンを焼いている。
ときどきお裾分けしてもらうそのパンが抜群においしい。
重くてずっしりしていて歯ごたえがあって。
仙人のパンだから「寒山拾得パン」と勝手に命名した。
寒山拾得の友人は、こんどは雑草に凝りだした。
食べられる雑草。
ナズナとか、この間は山茶花の花とかを最近では食している模様。
きっとこれからも何か食べられるもの無いかな、の探究心は
収まることがなさそう。
そもそも野菜って、「何か食べられる雑草ないかな」というところから
改良に改良を重ねて今に至っているんだろうから、
彼女のやっていることは原始に返ってる。
そしてそれがどれだけ豊かで穏やかでぜいたくな所業なのかはわかる。
「寒山拾得パン」売り出さないかな。