初日から2日があいにくの雨ではじまった研究生グループ展も、
残すところあと一日となりました。
ゆったりした空間でのんびり生徒さんやご来場者のお話を聞いていると
様々な風景が浮かんできます。
たとえば究極の「創造と破壊」。
昨年個展を開いたある生徒さんは、
とにかく役目を終えた作品を壊すのが楽しい。
ガーランドも全部ほどいて花材に戻してしまい、
それを種類ごとに箱に入れて保存しているのだとか。
「日に焼けたりホコリが付くのが嫌なんです」
花材が汚れる前に解体して、次にこれで何を創ろうか考えるのが好き♡
「また展示会に出すときにはどうするの?」
「その時はまた違うものを創ります!」
何というスクラップ&ビルド!
今まで5千人以上の受講される方々とお話してきましたが、
この生徒さんは究極のクリエイターですね。
生徒の皆さん多少なりともそういう部分はお持ちで、
創っているときが楽しい、創り終わったものに興味がない、という方は
私も含めて理解できます。
けれど、なかなかここまで思いきれないのでは?
皆さん作品の寿命をどこに線引くかは人それぞれですが、
どこかで線を引いて解体して次の創造につなげることを考えるのは
きっと元気が出るだろうなと思います。
最近では大型作品のリメイクが主流になりつつあります。
30年近くスクールをやってきて、
生徒さんたちがそこまで到達した、と言えるのかもしれませんね。
新しい景色が広がり始めました(^o^)。