あいだがあきましたが、南澤静子さん個展風景から。
まだ先日のことなんですよね。
きらびやかな日々がずいぶん前のような気がします。
ではでは、続きから
今回エントランスの帯に続く、
もう一つの大作「黒の布花の壁面アレンジ」です。
高さ3.5mの、幅5mの壁を存分に使って伸び伸び仕上げました。
8月、ほとんど準備の終わった南澤さんをお待たせして
この黒い布花の製作が続いていました。
型抜き、染め(あるいは黒い布をそのままつかって)
、間にワイヤーを入れ表と裏布を張り合わせ、
凹凸をプレスして、花を組み合わせたり、
枝葉をつくったり、は、私たち裏方の仕事です。
この大量の黒い資材にまみれて、
カラコレス裏方陣もフル回転していました。
出来上がった花や枝葉を使って
南澤さんのデザインがスタートです。
試作は坂本家和室8畳で目一杯広げて。
足りるはずもありません。
「南澤さん、これはもう当日の現場の一本勝負です」とお伝えしましたが、
全く動じる気配なく^^。
「そうですね、頑張りましょう♪」と。
というか、個展への準備の中で
南澤さんが追い詰められたりプレシャーに負けるようだったり
そういう気配はとうとう一瞬も見られませんでした。
常にイニシアチブをとるのは南澤さんの方。
「先生早めに準備したいです」
「6月には大体にしておきたいです」
「最後のレッスン日2日間は予備日にしましょう」
なんという余裕(笑)。
また脱線しました。
こちらの大作も、搬入日の午後からご本人が脚立に乗って
生まれて初めて手にするタッカー(ホチキスの巨大なの)をもって
嬉しそうにバチンバチン壁に停めていきました。
楽しかった~ って、余裕(笑)。
個展と聞いて、もっともっとこじんまりしたものを
想像してきたお客様方に、
「鳥肌が立った!!!」
と言わしめた作品です。
最初に「黒だけで行きましょう」と決めた
南澤さんの潔さで決まり、です。