善光寺大勧進行在所の厳かな空間で。
お庭には、この春お直しされた茶室「沈香亭」がひっそり。
ほんの少しの長野市民新聞の広告と
生徒さんへの前日の告知でひっそりやろうとおもっていました。
やはり生徒さんはお勤めの方も多く、
「先生、土日が入っていません(泣)」
「先生、3日間だけなのですか?(泣)」
「先生、3時終了って!(泣)」
というありがたいお声をいただいていました。
ごめんね♪
だから実験。
ところが初日の本日たくさんいらしてくださった方は
市民新聞の広告をご覧になった方々でした。
「坂本裕美、と名前があったので、先生だ!と思いまして」
「うちのお仏壇に飾っている仏花は、以前大勧進のここで作らせていただいたんです。」
「広告を見て、これは絶対に来なくちゃとおもいました。」
などなどありがたいお言葉のオンパレード。
作品展をするといつも思うのですが、
目の前の生徒さんのほかに
カラコレスを遠くから応援してくださっている方々の
なんと大勢に支えられていることかと。
ありがたき場所でありがたき幸せに浸りました。
お花の方は、当然今まで見たこともないものですから、
「どこからどこまでが和紙ですか?」とか、
「すごく繊細ですね、まゆからこんな花びらが撮れるんですか?」とか
「まゆといえばうちでも養蚕をやっていました、
お花になるイメージはもっていませんでした、素敵!」とか。
大勧進さんの受付でポスターを張っていると海外のカップルがいらしたので
どこへ行かれますか?とお聞きすると
「Museum」と。
せっかくなので、このポスターの展覧会を私が今やっていて、
ぜひ見て行ってくださいと。
Daikanjin Museum つまり宝物館へ行きたいのだと
入館料の500円も代わりに受け取って和尚さんにつなぎながら
パンフレットを渡して、うちは無料ですとご案内しました。
「日本の和紙とまゆの組み合わせです。
一枚一枚はいで作ります。」
時間があったので、素材の土佐典具帖紙とまゆを見せてご説明。
はじめてみる幽玄の世界に「Wonderful!」と。
美しいものは簡単に国境を越えます。
他にも素敵な出会いがあったのですが、
また続きは次回に。