ヨーロッパは何度も訪れていますが、
その日泊まる場所が決まっていない旅は初めて。
というのは、リラの僧院の宿泊予約は事前にできない。
電話も日本から何度もしましたがつながらない。
当日14~16時の間だけ、現地の窓口で申し込みができる、
たったそれだけの情報をたよりに行ったから。
(この柱の奥が当日の宿泊受付の部屋)
それではあまりにも危険と思い、
もし僧院に泊まれなかった場合に、
同じ山の中の徒歩5分というホテルを保険として予約したら、
「改修中で受付できません」というアナウンスが来たのが、なんと当日の朝。
1か月も前に予約したのに。
路頭に迷うかもという相当にスリリングな旅。
リラの僧院は不便な場所にあるので、
行きは一日ツアーの往路のみ利用してそこまで行き、
復路は捨てて、運よく宿泊できたとして、
翌日はシャトルバスを予約して首都ソフィアまで帰る計画を立てていました。
こんな無謀な計画を立てたのも、僧院の部屋数が300もあり、
1000人もの修道僧を受け入れられる施設だったので、
おそらくは大丈夫だろうと。
(この階段をあがって宿泊棟に行きます)
14時ちょうどに窓口に行くと、正教の黒い衣を着た聖職者が
すんなり宿泊キーを渡してくれて、安堵で脱力です。
とにかく英語が通じないキリル語の国なので、
一応キリル語でも「2名で1室、できれば見晴らしの良い2階以上の部屋を
希望します」の旨、
見せられるように準備していましたが、
あっさり英語で大丈夫でした。
世界遺産に泊まるのに一人たったの25レヴァ(日本円で2,000円ほど)。
宿泊者だけがミサに参加できると聞いていたので、
異教徒も大丈夫かと聞くと「もちろん。カトリックか?」
「いいえ仏教徒です」と言ったらこちらの風貌を見て妙に納得したようでした。
私的にはここで仏教徒を出すのが逆にこそばゆい。
(きっと皆さんもそうですよね)
宿坊は意外に快適で暖房もシャワーもあり。
シャンプー、タオルまでセットされています。
食事の提供はないので持参したものを食べて。
必要最小限の設備が整っていて寒くはありませんでした。
(かわいらしいシャンプーがセットされたシャワールーム)
室内はセントラルヒーティングで快適。
3名まで泊まれるお部屋でした。
まずは野宿にならずにやれやれです。
続きはまたあした♪