もしこの僧院に泊まれたらぜひやりたかったことがあります。
この部屋でスクールの生徒さんにXmasカードを書くこと。
Xmasカードを送ることは毎年やっていますが、
せっかく修道院に泊まるのだもの、ぜひここで書いて送りたい。
ブルガリアの首都ソフィアについた初日に、
手描きの風景画のポストカードを購入していました。
日本から宛名シールとJapan, Airmail ゴム印は持参するという
超絶アナログな方法で。
50枚ほどのカードを、一人ひとり顔を思い浮かべながら
夜遅くまでかけて書きました。
ブルガリアの郵便事情が分かりませんが、
無事生徒さんたちの手元に届くことを祈って。
夜中、気分転換に部屋から出て僧院を見渡した時、
冷たい空気の中、誰もいない敷地に建っている教会と宿坊を見ている自分に
不思議な既視感を感じました。
(真夜中の僧院の風景 静寂・・・)
(これだけ広い僧院に、宿泊しているのはほかに2名ほど)
ブルガリア正教のミサは厳かで儀式的で心地良いものでした。
夕方のミサは観光で訪れているグループも参加していましたが、
朝のミサは部外者での参加は私と友人くらい。
部屋のかぎを渡してくれたあの聖職者もいました。
不思議な旋律での音楽のような祈祷が素朴で心を打つのです。
付属の博物館で祈祷書に細かく記号がついているのを見ましたが、
あのメロディーの楽譜でしょうか?
リラの僧院を訪れたのち、数々の正教会で、
祈祷のメロディーがだんだん曲のように整理されていき、
旅の最後に訪れたブカレストのルーマニア正教の総本山では聖歌が完全な曲になり
女性聖歌隊が加わってよりスケールの大きなものになっていました。
そういうものを見ても、
リラの僧院のミサで聞いた原始祈祷音楽のようなメロディがより鮮烈でした。
(ミサが始まると知っているように集まってくるネコさんたち)
続きはまた明日♪