
5月の銀座に続く代官山ヒルサイドテラスのギャラリーは、
銀座の3倍以上のスペースがあります。
作品そのものをセットするというよりは、
空間に合わせて素材を作り上げるというスタイルは
いつも変わりません。
花は花で、枝は枝で、フレームはフレームという
別々の梱包で運び入れ、
空間に合わせて作品を作り上げていきます。



作品を見た知人から、
「ジャポニズムを感じる空間ですね」
と言われました。
会期中、会場でずっと流していたのは、
山形由美さんのフルートアルバム
『ジャポニズム 宵待草ファンタジー』。
偶然でしたが、
作品と空間と音楽が、どこかで重なっていたのかもしれません。

こちらの黒いまゆの花の作品は、
一番時間がかかりました。
銀座では会場が小さかったので、
細いフレームを使い、繊細さが出るようにまとめていました。
一方、代官山の会場は広さがありましたので、
最初から太い黒のフレームを用意しました。
四角い世界に墨が流れ込むような
世界観を作りたかったのです。
ところが、実際に花を合わせてみると、
今度はフレームの強さに対して、作品の中の力が少し足りない。
そこで急遽、黒い太い枝を加え、
会場で何度も離れて見ながら調整しました。
最後には、黒い花と枝、そして太いフレームが響き合い、
銀座とはまた違う、力のある作品になってくれました。





代官山の会場では、
まゆと和紙の花が、銀座とはまた違う顔を見せてくれました。
次回は、代官山の会場に来てくださった方々のことを、
少し書いてみたいと思います。
作品はもちろんですが、
そこでいただいた言葉も、今回の大切な収穫でした。
続きます。

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