個展の内容ではなくて、会場を先にレポートって?と思いますが(笑)。
とても魅力的な建物だったので、レポートせずにはいられません。
5月に個展をしたのは、銀座一丁目の奥野ビルでした。
この建物、もともとは「銀座アパートメント」という名前だったそうです。
いまはギャラリーの集まるビルとして知られていますが、
当時はおしゃれな人が暮らす住宅だったのだと思うと、
それだけでぐっと身近になります。

昭和7年(1932年)築。
設計はかの同潤会アパートの設計者でもある川元良一氏。
手動式のエレベーターが今も現役で、建物の中に入ると、
そこだけ時間の流れが少し違うような気がします。


外壁のタイルは、当時のものに似せて
新しく焼いてもらい張り替えたのだとか。
ただ古いだけではなく、きちんと手をかけながら
愛されて守られてきた建物なのだとわかります。

いつも撮影をお願いしているカメラマンさんも、
作品以上に建物に夢中で、階段や廊下、
扉や釘穴の細部まで撮っていました。
「俺ここ一日いれます」と(笑)
奥野ビルという場所の力をあらためて感じました。


海外からの旅行客も多く、
日本語のパンフレットより英語版の方がよく出るというのも印象的でした。
まずは個展の話に入る前に、
この奥野ビルという建物のことをお伝えしたかったのです。


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