62歳、いや63歳にあと4か月とちょっとになって気づいたことがある。
もらった恩を、その人には恩返しできない。
最近の自分の行動が函館の義母に似てきているなあと思う。
義母にはよくお世話になり、
手間をかけてもらった。
それと同じようなことを娘にしたりしている自分を
あら、いつの間に。
で、同じようなことをしていて
あの頃の義母の想いが理解できる。
相手には見返りを期待をしていない。
ただ自分がそうしたいからやっている。
私はそれがたまたまありがたかった。
そうやって循環していくのかな、と思う。
もう函館の義理の母はずいぶん前に亡くなってしまった。
そんな話を夫にしたら、
「恩送り」って言葉がある、と。
何?それ?初めて聞いた。
いい言葉。
そういうものなの?恩って。
で、あとで調べたら、受けた恩をほかの人に返す「恩送り」の解釈は
新しいものらしく、
むかしは「恩返し」も「恩送り」も同じ意味だったとか。
どれもこれも本当っぽい。
なんだか頭が混乱してきたが、
いただいた恩を返すのは当人じゃないことが多い、
という私なりの法則を見つけたことでいいじゃないかと。
ずっと自分のところで抱えていてはいけない、
ってことで。