本日、佐藤由美さんがライセンスコースを修了されました♪
9月3日からは、江田真由美さんとの二人展も控えています。
佐藤さんはとてもエレガントで穏やかな方。
作品もご本人そのままに、
上品でやわらかな色合いのものが多く、
私たちもいつの間にか「佐藤さんにはこんな花材が似合う」と、
繊細でおとなしい雰囲気の花材をご用意することが多くなっていました。
ところが今日、その「佐藤さんらしさ」を
少し覆される出来事がありました(^O^)
カラコレスのライセンスコースの最後には、
卒業制作があります。
制作というか、試験というか(笑)。
目の前に用意された花材を使って、
制限時間は2時間。
その場でデザインを考えて作品を完成させます。
そして私は卒業制作のとき、
ちょっと意地悪をします(笑)。
普段その方が好んで使うものではなく、
「これは苦手だろうな」
「できれば使いたくないだろうな」と思う花材を
あえていろいろ混ぜておくのです。
佐藤さんに用意したのは、大ぶりの花材。
長い枝やカラー、外国の大きな実など、
いつもの佐藤さんならまず選ばなそうなものばかりです。
花材を見るなり、
「え~~いやです、いやです(笑)」
と言う佐藤さん。
それでも開始のベルは鳴ります(笑)。
しばらくして様子を見に行くと、思わず「え?」と。
長い枝が2本、
あえてバランスを崩すかのように
ぎりぎりの緊張感で入っていたのです。
こういう長い枝は、まとめやすくするために
短く切ってしまう生徒さんが多いのですが、
佐藤さんは切らなかったのです。
むしろ、その長さを最大限に使い、大きく空間を取っていたのです。
私やスタッフならそのように使うかもしれない。
でも、佐藤さんがこう使うとは思っていなかった。
その2本を見た瞬間、もしかしたら私たち、
佐藤さんの個性を見誤っていたかもしれない、と。
卒業制作(試験)ですから、
こちらがデザイン的に口を出すわけにはいきません。
つかず離れず、ときどき経過を見ていましたが、
出来上がっていく作品は、
これまで見てきた佐藤さんの作品とはずいぶん違います。
何より、ラインが生きている。

私も2時間、最初に入れた2本の枝のことをずっと考えていました。
彼女が表現した空間について。
無事試験が終わったとき、横で見ていた永田先生が
「バランスを取るのが上手ですよね」と。
そこで永田さんに、
「最初の2本の枝、やっぱり思った?」
と聞くと、
「はい、思いました」って(笑)。
同じところを見ていました。
そして私は途中で、ひとつ思い当たっていました。
佐藤さんは長く書道を続けていらっしゃるのです。
たとえば答辞など、かなりの分量の文章を、
下書きなしのぶっつけ本番で書きはじめ、
最後にはきちんと紙面に収める。
そんなこともされてきた方です。
あの伸びやかな枝の扱いも、
もしかしたら長年培ってきた「線」に対する感覚なのかも。
長く作品を見てきた私たちにも、
まだ見えていなかった一面があったようです♪
その人らしさは、好きなものや得意なものにはもちろん現れますが、
あえて苦手なものを目の前に置かれたとき、
思いがけない個性が飛び出してくることも。
今日の卒業制作は、まさにそんな2時間でした。
ちなみに制作中、
「あ~もう、こんな大きな木の実嫌いです」と言うのを、
内心「やった~!」と見ている私に、
「坂本先生、なんだかうれしそうですね(苦笑)」と佐藤さん(笑)。
9月3日から始まる江田真由美さんとの二人展。
今回の卒業制作をきっかけに、
佐藤さんの作品がこれから少し変わっていくような気がしています。
それもまた楽しみです。
まずは無事、ライセンス取得。
佐藤さん、おめでとうございます。


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