港町スヴェンボーへのちいさな旅
コペンハーゲンから2泊3日の小旅行に出かけました。
「パンケーキの国」と言われるくらい平らなデンマークには珍しい、坂の多い街「スヴェンボー」。ヨットが停泊し、港町の情緒も残すしっとりとした町です。
周囲1キロに足りないくらいにまとまっているので、お散歩するにもちょうど良いのです。
坂の上のホテルから港に続くレンガの道を、両側のお店をのぞいたり、疲れたらベンチで子供たちとアイスクリームを食べたり・・・。
ここでも、わたしのお気に入りはちいさな手芸屋さん。
毛糸や刺しゅう糸の微妙な色合いのバリエーションを眺めているとほっとします。
自分へのプレゼントにデンマーク刺しゅうのパターン集を1冊。
海外に行っても高価なものには縁のない私ですが、刺しゅうのパターンはいつの間にか何冊か集まってしまいました。
どんなに複雑で繊細な図案でも、方眼を掛けるとひとマスひとマスに分解できる、その両極端なところに心惹かれるのかも。
「美しいものには理由がある」と言われているようで・・・。
子供たちはデンマークの国旗、赤に白地の十文字が入ったシールを買いました。
「お土産のパックに貼ってあげたらかわいいね」なんて話しながら。
翌日、ホテルから少し離れたビーチに出かけてみると、ヴァカンスに訪れた親子連れやカップルで大にぎわい。夏の陽を存分に楽しんでいる様子です。
夏の短い北欧の人たちは太陽の光を待ち望んでいます。
日陰と日向があると、日差しの強い方に人が集まるのです。
冬になれば、明るくなるのが朝の9時、そして3時には日が落ちてしまうのですからなるほどと思います。
海岸で、帽子や日傘や日焼け止めに助けを求める私は、きっと不思議に映ったことでしょう。
皆オイルを山ほど体に塗って、思い切り日光浴をしています。
2人の子供たちも仲間入りして、海辺でカニをつかまえたり貝がらを拾ったりしました。