




春になると、お客様がそわそわ落ち着かなくなります。
「転勤があるかもしれない。」
カラコレスのお客様の中でも転勤族の方たちの割合はかなりになります。
せっかく楽しく習い始めたプリザーブドやドライアートなのに、おともだちもいるのに、
新しい土地へ行かねばならない・・・そんなお客様のフォローのために始まった通信教育です。
思えばカラコレスのドライアートが始まったきっかけも「転勤」でした。
中学生の長女が1歳半のとき。
夫の転勤についていった先は、大自然の懐に抱かれる山あいの村。
建築に携わる夫のそこでの仕事は「文化センター新築工事」。
大きな図書館もその中に併設されています。でもそれはできあがった後のこと。
私たちが暮らしている1年のあいだ、あふれる自然が、子供のそして私の遊び相手でした。
道端にはホタルブクロが咲いているし、夜車で走っていると、とことこたぬきの家族が後を付いてきます。パパ、ママ、子供たち7,8匹。
回覧板ではクマに注意!なんてまわってくるのです。
ちいさなお弁当を持って近くの牧場や、山の中や、林の中、毎日娘と二人探検しました。
ワラビや山ウドは食卓に。
ワラビのあく抜きは、おばあちゃんに教わった藁を燃した灰です。
野いばらにもトゲのあるのと無いのがあって、トゲのあるほうがまあるい可愛らしい実をつけることも知りました。
そこで集めた小さな木の実や小枝や草花が、カラコレスの最初の素材になりました。
転勤がわたし達にくれたプレゼントです。
新居が決まってあわただしく移っていかれる方たち。
カラコレスのレッスンが長野での楽しい思い出の一こまになれたらいいな、などと勝手に思っています。
また遠くに越されたにもかかわらず、ずっと通ってくださるお客様の「やっぱりカラコレスが好き」という言葉に、私たちも力づけられています。
カラコレスとの出会いが、少しでも楽しいものになるように日々励もうと思うのです。
転勤されていく皆様に、たくさんの新しい素敵な出会いがありますように・・・。
カラコレス・プリザーブド&ドライアートスクール代表 坂本裕美