




今年は戌年ということで、たくさんの方から愛犬の写真が入った年賀状を頂きました。
思わず抱きしめたくなるような、愛くるしいワンちゃんばかり。
我が家にも・・・おります。一匹ワンちゃんが。正確には「たまにいる」という状況ですが。
普段は佐久市にある実家に暮らしていて、両親が旅行に出るときなど、高速に乗って長野の我が家に居候にきます。
彼の名前は「幸風号」。通称さっちゃん。川上犬のオスで14歳、かなりのおじいちゃんです。老犬ですが、見かけはしゃきっとしているし、声にも張りがあり、まだまだ若い犬には負けません。
川上犬といっても、なじみがない方も多いかもしれません。
今年、上野動物園でお正月に開催された「干支展」にあわせて、川上犬がお披露目として貸し出されて話題になりました。
ふるさとは長野県の南佐久郡川上村で、県の天然記念物に指定されています。
猟師さんが飼いならした秩父山塊の日本オオカミを祖とするといわれていて、抜群の運動神経を誇っています。
国の天然記念物に指定されていた「 越の犬(こしのいぬ)」と同じ「地犬(じいぬ)」だそうですが、越の犬のほうは残念ながら今は純血種が絶えてしまったのだそうです。
今でも全国に300頭前後しかいない川上犬ですが、太平洋戦争時には軍から「犬の撲殺令」が出て、こちらも絶滅の危機に瀕しました。
祖父は当時撲殺令を逃れるため、八ヶ岳の山中に暮らす人につがいを預け、戦後、祖父が亡くなったあと純血種が残されていることが分かり、今の保存活動につながったのだそうです。
そんなわけで、我が家に縁も濃い川上犬ですから、うちでは犬を飼うといえば川上犬。猟犬に決まっています。
さっちゃんも私にとっては3代目。長女より半年早く生まれた彼は、しっかりボディーガードをつとめてくれました。
ところが、最近中学生の娘は「浅田真央ちゃんみたいにトイプードルも飼いた~い」
私「トイプードルじゃクマを獲れないじゃない」
「どこにいるのよ、クマが!!」
・ ・・・というわけで、あらたな攻防が続いております。
カラコレス・プリザーブド&ドライアートスクール代表 坂本裕美