




夫が東京出張の帰りにこの春引っ越して以来の長女の部屋に
立ち寄った。
「今ポスター描いてるから絵の具で荒れた部屋だよ」という
長女の自己申告があったが(笑)、
「今到着、いつもの瑞穂らしいきちんとした部屋です。
小奇麗に片付いていて。」と夫の実況中継が入る。
そのあと「今近くのレストランで食事中」と
さらに実況中継。
こんどは「パパ、今帰ったよ」と部屋に戻った長女。
「これからあさまに乗ります。」と夫。
ずっと「は~い」の母。
一年ぶりにアパートを訪れて、あれこれ世話を焼いている夫が
目に浮かぶのでした(笑)。
5月22日開業のうわさの東京スカイツリーを
外からのぞいてきました。
ディズニーシーの横のヘリポートを飛び立ち、
景色を眺めながらスカイツリーを1周する20分の遊覧コースです。
ヘリコプターに乗るのは初めてで、不思議な感覚を味わいました。
飛行機の離着陸の時の不安定感がずっと連続して起きているような感覚。
けれどこれが意外と心地よくてなぜか安心できるのです。
あくまでも個人的な感覚で、人によってはその逆なのは
同乗した方々の反応で分かりました(笑)。
「右手に見えますのが・・・」と機長がアナウンスしながら機体を右に傾け、
次は「左に見えますのが・・・」と機体を左に傾ける。
そのアンバランスなバランスが何ともスリリング♪
東京の小箱を並べたようなどこまでも続くビル群が、
白くぼんやり見えていて、
その中にひときわ高いスカイツリーが姿を見せます。
箱の大きい小さいにはほとんど興味のない自分。
気になるのは「状態」です。
「足元に地面のない状態」に安心感を覚えるとは。
日頃「地に足の着いた仕事」をしたいと思いながらも、
いつも何かしら新しいことが加わって先へ先へと変化してしまう。
そんな毎日は、考えてみればヘリコプターに乗っているのと変わらないわけで、
なるほど、懐かしく感じたのはそのせいかもしれません。
カラコレス・プリザーブド&ドライアートスクール代表 坂本裕美
カラコレス通信坂本メッセージ 2012-03-28