




古くからお付き合いのあるピアニストさんの新居へお邪魔。
実は3年半前の挙式の時にカラコレスのブーケを持ってくださり、
それがこのお引っ越しの際にケースが痛んでしまったので交換をというお話。
素敵な新居にお邪魔すると、3年半たったキャスケードブーケと
ラウンドブーケはレッスン室に大切に飾られていて、
保存が良かったため色がしっかり残っている。
ただお引っ越しの際にちょっとお花が押されてしまっているのを、
「リメイクしますね」とお預りすることにした。
ひと時ピアノのレッスン室でお話しして
そのあと2階の趣向を凝らしたリビングでお母さままじえて
お茶をいただきながらお話の続き。
お母さまの方はまだ私が30代のお箏をやっていたころ
ご一緒にというかとてもとてもお世話になった方。
で、最近の私のお仕事のお話をさせていただいて、
長野市民新聞のウェディング特集の記事や
たまたまもってきていた最近大好評の「お供えの花」のチラシなどお見せしながら。
ところがピアニストさんの東京の恩師が先日亡くなって、
「この暑い時期に大量の生花が届いてもご家族は大変だろうから
どうしたものか・・・」とお仲間内で悩んでいらしたそう。
普段からお花をたくさんいただく音楽関係の方がただからこその
ご配慮かと。
お供えのお花のチラシをご覧になった瞬間、お母さまと目を合わせて、
「これがいいわ!」と。
その場でお贈りする方と連絡を取ってくださり即オーダーいただいた。
「坂本さん、すごいタイミング。だって今朝お花どうしましょう、
生花はちょっとね・・・と話していたのよ」と。
もう、こちらもびっくりです。
大切な方のお見送りの為に選んでいただいたからには、
心を込めて作ってお届けいたします。
お仏壇のお供えに・・・と思って始めた仏花ですが、
私の意図を超えご要望のままに行き先が広がっていくようです。
さて、先ほどのピアニストさん、実はブーケ制作の折も、
数年ぶりに市内の百貨店さんでお会いして
「お久し振りです、あっそういえば今度結婚が決りまして」と
とんとん拍子にブーケをご依頼いただいたのでした。
カラコレスのお花が取り持つ不思議なご縁、
大切にします。