




2013年9月29日 [仕事のひとこま]
アーティストと伝道者
以前、お筝を習っていて、その流派の音楽院にも
演奏家と指導家と別々の道があったように記憶している。
自らの演奏で人を魅了する人と、
より良い演奏をするコツのようなことを教えることができる人は別なのだと思う。
それはまさしくカラコレスの研究生の中でも繰り広げられていることであり、
「とにかくデザインを、オリジナリティーを追求したい」人には
正しいありかたなんてどうだって良いわけで、
私が唯一そういったアーティストたちのお手伝いができるとすれば
「その好奇心、その前に進みたい気持ち」をくみ取って最良の花材と場を提供すること。
しかもそれにはタイミングがある。
前へ進みすぎた課題は逆に好奇心を失わせたりするので、
今できるところのほんの少し先、が大事。
一方、指導家タイプの研究生は、
より正確に伝えるために作業の一つ一つに腐心する。
私はいわば演奏家タイプの指導家もどきなので、
どちらの気持ちもよくわかる、ちょうど良いポジションなのだ。
でも健康のために(笑)、時々どちらかに思い切り振り切りたくなる時があって、
それがこの秋のサロン・ド・ショコラのディスプレイであり、
2週間の渡欧の原動力になっている気がする。
バランスを取ろうなんて考えないほうがいい。
アンバランスのバランスこそ、私にとっての最良のバランスかと。
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