デンマークの切り絵 モビール

毎年クリスマスになるとカラコレスのレッスン室のガラスのドアにはペーパーモビールのリースが飾られます。
グリーンの細かい葉とゴールドの実をヤドリギに模してていねいに切り抜いた紙製のリース。ずいぶん前にデンマークのストロイエで購入したものですが、まだどこも痛んでいません。
切り絵や切り紙はデンマークの伝統文化ですから、モビールを扱うお店も沢山あります。
かのアンデルセンも切り絵が得意で、生誕地のオーデンセにあるアンデルセン博物館には、彼が作った繊細な切り絵がいくつも残されています。

コペンハーゲンの街を歩いていて楽しいのは、普通のお家の窓に飾られた思い思いのモビールたち。既製品の美しいモビールを下げている窓もありますし、子供たちが作ったのでしょうか、物語の主人公や動物の形のちょっと不恰好だけれど愛嬌のあるものまでさまざまです。
イースターの頃に訪れた友人の家には、15歳になる長男が幼稚園のときにつくった紙製のうさぎが大事に飾られていました。
それらをサポートするようにモビールの作り方の本も何冊も出版されています。
私も旅の思い出に何冊か買ってきました。それから手芸店でモビール用の色とりどりの硬い紙とペーパーナイフも。

素敵なのはデザインを自由に起こせること。
気に入った絵をモビール用に縁取りしてカットすれば何とかなりそうです。
さらに色の違う紙を組み合わせて複雑な柄にも挑戦できます。
いつか好きな絵を黒の枠だけで切り抜いて、オリジナルのモビールを作りたい!
最近では「大人の切り絵」がブームになってきていますが、写真や風景画を切り絵にデザインしてモビールにするのも素敵ですね。