カラコレス代表の坂本裕美のブログです。
日々感じることや暮らしのこと、北欧・デンマークでの素材探しの旅やアーティストショップ巡り、さらにデザインのひらめきなど、カラコレスの舞台裏をご紹介します。
2015年9月28日
市庁舎で見つけた国旗と紋章
こちらの赤に白の十文字がデンマークの国旗。世界最古の国旗の一つ。端が切れて細くなっているのは政府機関の印で、ここは市庁舎なのでもちろんです。ホールを撮影する同行のライターさん。通常の国旗は長方形で街の至る所ではためいています。
こちらはコペンハーゲン市の紋章。コペンハーゲンは「商人の港」の意味で紋章にも波があしらわれています。
市庁舎のホールの壁には年表が刻まれています。
こちらがホール。大きな天井部分はガラス張りで採光も純分ですが、冬の長いデンマークではどんよりもそのまま来そう。
エントランス上部の彫刻。彩色が古くなってシックです。
長い時間居ても飽きない落ち着く空間です。
四方を通りに面した建物には中庭があります。私がいつものぞいてはワクワクしているのが、こういった構造の中庭です。ここもグリーンがたくさんです。
中庭に下りる階段には「魔除け?」の竜が。
まるで宝箱の様な美しい市庁舎です。
そういえば、この時計塔にある天文時計は300年で0.4秒しか誤差が生まれないとか。
塔にも上れるようなので、ぜひ次回上からコペンハーゲンの街をのぞいてみたいですね。
2015年9月27日
コペンハーゲン市庁舎の壁画が素晴らしい
単なる観光ガイド的にならないように
私が素敵と思うところをお伝えしようと悪戦苦闘しています(笑)。
コペンハーゲンの旧市街の美しさを保っているのは
この市庁舎の塔によるところが大きいのです。
1905年の完成のこの市庁舎、100メートルほどの高さのこの市庁舎の塔より高い建物を建ててはいけないという条例があるのだとか。
こんな古くて美しい建物の中でまだ市の業務を一部こなしているというから驚きです。こっそりのぞいたお部屋には中世のお部屋の中にしっかりパソコンがセットされていました。
なかでもお伝えしたいのがホールを飾るこの素晴らしい壁画の数々。単なる壁画ではなくて、漆喰を盛り上げて表現している立体的な絵画です。
階段を囲む壁にも。
シャンデリアの下がる天井には、大空に舞うカモメの群れ?
知り合いのカメラマンさんが、古い土蔵の壁に描かれた「こて絵」の撮影を使命のように取り組んでいます。
彼の悩みは、古い建物がどんどん取り壊されてしまうこと。
いつも「急がないと!」と焦っている彼が聞いたらうらやましがると思います。
石の文化と木の文化、保存性の違いを常に痛感します。
2015年9月24日
さすがデザインの国デンマーク 女王陛下もデザイナー
こちらはコンゲンス広場に面したデンマーク王立劇場。
彩色があでやか。

現デンマーク女王マルグレーテ二世は、デザイナーとしても有名で、劇場の舞台セットや王立バレエの衣装、小物から切手まで、さまざまなデザインを手掛けているとか。
さすがは北欧デザインの国ですね。
2015年9月23日
軌道を大きくはみ出して・・・古い図書館を愛す!
いくらお花が大好きな皆様でも毎日では飽きるでしょ(笑)。
といって、勝手に軌道を逸脱する。
おととし、パリのサロン・デュ・ショコラのディスプレイを担当した後、
イギリスとアイルランド、デンマークへ旅しました。
その時、アイルランドのダブリン大学のトリニティ・カレッジ図書館を一目見てから
古い図書館のとりこになりました。
荘厳そのもの。世界で一番美しい書物、「ケルトの書」も展示されていて。
それについては後で写真を載せるとして。
(そう、たいていの旅の後は疲れていて画像をアップしてこなかったのです、
今頃でごめんなさい!)
けれど大学の図書館はなかなか簡単には入れてもらえない。
コペンハーゲンの旧市街の中心に、デンマークで一番古いコペンハーゲン大学があり、
おそらくここが図書館であろうという趣のある建物と書庫に並んだ書物がのぞけるのですが
やはり部外者入館禁止でした。
良く通る道沿いにあるので、いつかのぞけるチャンスはないかとうろうろしていましたが残念。
かわりにこんな古書店兼カフェがあるのでご紹介です。
コペンハーゲン大学のすぐ近くなので、学生たちで広い店内は熱気が充満。
広い、本当に広いのです。地下から1階から中二階からその奥まで行けども行けども
古い本で囲まれた小さな部屋がたくさん。
ゼミの集まりなのか6~7人が教授の様な大人を中心に、積極的に意見交換していたり、
カップルが仲良くしていたり、一人で黙々とコーヒーを飲みながらパソコンに向かっていたり。
照明もデンマーク独特のスタイル。
こちらは一昨年のクリスマス時の雰囲気。学生のお店らしい気の抜けたでもかわいいデコレーションがされています。オーダーがものすごく時間がかかるので、ここでお茶をするのは覚悟がいるのですけど、でも素敵な空間です。
さて、ついでなのでダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館。
強引にご紹介します。
カラコレスの世界が好きな方々なら必見です。
うっとりする眺めです。
1592年設立。創立者はエリザベス1世。
もう圧巻です。
そしてなぜかコペンハーゲン情報よりこっちが多い(笑)。
よいのです!美しい物を愛する私達、どこの国でもいつの時代でも。
ちなみにコペンハーゲンには、ブラックダイヤモンドと呼ばれる、新王立図書館が出来ていて、
それはまた壁がななめで建築的にも楽しいです。さすがデザインの国。
きりがないのでその画像はまた今度。
2015年9月22日
国境を越えてスウェーデンのお花屋さんへ
国境を超えるのが大好きな同行のライターさんのたっての希望で
急きょスウェーデンに行くことになりました。
と言ってもコペンハーゲン中央駅から海上の橋を渡って
電車で30~40分ほど。
午後からは別の用事が入っていたので、実質スウェーデンのマルメに滞在したのは
1時間くらいでしょうか?
駅前広場に通じる道にあるいつも立ち寄るお花屋さんに行きました。
はからずも大嵐のこの日、横殴りの雨も遠慮してしまいそうな、かわいらしい傘のディスプレイが迎えてくれました。
作りすぎない、気合が入りすぎないセンスが好きです。
ガラスの器にさりげなくアレンジ。コペンハーゲンでもたくさん見かけるスタイルです。
何度も来ていて覚えていてくれたお店のスタッフ。何と自家製のバラのアイスクリームを頂き店内で堪能。同行のライターさんは写真を撮ってフェイスブックにアップしてよいか聞かれ、快諾していました。生徒作品展用のガラスの花型の器を5つほど購入して、厳重に梱包してもらっているところです。
このお店には二階のドアからベランダにつながる空間があり、そこが季節ごとに表情を変える中庭としてとても素敵に作りこまれています。
時間を忘れてずっと居たくなってしまいます。
クリスマス時期とはまた一味違う落ち着いたたたずまいです。
2015年9月21日
夕暮れのチボリ公園
コペンハーゲンの旅はけっこうタイトなスケジュール。
はじめてデンマークに行く同行のライターの北原さんにも
見せたいものが盛りだくさんで、あちこち歩き回りました。
昼間のチボリも素敵ですが、やっぱりライトにぼんやり照らされた夕闇のチボリを見てもらいたい。
何といってもあのディスニーランドにヒントを与えた公園だというのだから。
1843年に建てられた世界最古のテーマパークです。
11万個のイルミネーションが、日が落ちるのと同時に少しずつ明るさを増してくるのが幻想的。
世界の特徴ある文化圏ごとに分かれたエリアが集まっていて、日本の建物ももありますが、どこか中国的でもあります。
舞台ではバレエの出し物を上演中。観客は熟年層が目立ちます。
私が好きなのはここの木でできた観覧車。カタカタいうかなり古くてかわいらしい乗り物です。しかもぶんぶん結構な速さで回るので全然癒されないかも(笑)。今回は夕闇に紛れて高いところからの景色も楽しめそうにないので乗るのをあきらめました。最近できたジェットコースターや数種類の過激アトラクションが人気で、新旧入替の感があります。
こちらはレストラン内で見かけた鳥の巣のディスプレイ。あまりにキュートなので。
土曜日にいらした生徒さんは、ちょうど私たちと入れ替え位に9/9から、ドイツとオーストリア、ハンガリーを旅していらっしゃいました。
まさしくいま難民の問題の渦中の国々。
やはり国境を封鎖されていたりして迂回路を使ったりがあったそうですが、音楽をされているその生徒さん、「ウィーンが素晴らしかったです!」と。
色々なハプニングが旅の思い出を一層色濃くするように思いました。
2015年9月20日
生徒作品展 作品制作がはじまりました!!
今年も封切は研究コース生の宮下清子さん。
アイアンにシックなカラーと布の花を合わせて
宮下ワールド全開です。
宮下さんの悩みが「いつもあまり早く制作してしまうので
コメントを書くころにはどんな感じに作ったか忘れてしまう」ことだそうです。
制作された作品は展覧会までしっかり梱包してお預りするので
なるほどです(笑)。
忘れないうちにコメント書いて下さいね。
今日もコペンハーゲンミニ散歩のお写真を何枚か。
雨にぬれる中世の石畳。
ストロイエの本屋さんに立ち寄りましたら、しっかり村上春樹のコーナーがありました。
散歩の途中でこんな小庭を見つけるとつい立ち寄りたくなってしまいます。
2015年9月19日
テ・アンデルセンのギャラリー 続き
もう少し付き合ってくださいね。
ここは中庭のデコレーションも素敵です。
以前国立美術館を使ってテ・アンデルセンのダイアログという展示会が行われましたが、
その時にも大きなアイアン製の鳥籠やオブジェが絵と一緒に飾られました。
壁に飾られたグリーンもアートの一つ?

アイアンとガラスのガゼボも雰囲気にしっくり合ってます。
こちらはシルバーモス。こんな感じで枝にびっしり着いたのをクリスマスにはそのままデコレーションします。
つる性のアイビーもトピアリーにするとおしゃれ。
2015年9月18日
もう一度、テ・アンデルセンのギャラリー
9月2日からまず訪れたのがコペンハーゲン。
何といってもここのギャラリーがすごいのです。
退廃の極み。
足元にクジャクはいるし・・・(写真撮り忘れた)
このクジャクさん、以前には長い尻尾を持っていたのが
今回短くなってしまって、アレンジされちゃったのかしら・・・羽根。
まさかね(笑)。
では少しずつご紹介しますね。
地味な写真が続きますが、何といっても退廃ですから・・・
生花店なのかドライフラワーのお店なのか、アイアンもあるしガラスのオブジェも。すべてが一つの世界です。

さびてくすんだ鉄や気泡の入ったガラス、ドライの素材に銀を掛けたりと、入念に作られた一体感です。
お店の中の狭い階段に、クジャクが我が物顔で陣取っていたりします。
今日はここまで。明日また続きをお伝えしますね。
2015年9月15日
坂本裕美のコペンハーゲンミニ散歩
どこからお伝えしましょうか、
もう10回に近くなるコペンハーゲンです。
まずは定番、世界初の歩行者天国ストロイエと、アンデルセンも暮らした運河沿いの家並、ニューハウンから。
アンデルセンはこの運河沿いに3回も居を構えたそうです。
色とりどりの壁が愛くるしい。
コペンハーゲンと言ったら、先ずはここへご案内しないと。
テ・アンデルセンのお店。
およそフローリストと思えないショップの中は
相変わらず退廃の世界。
ルナリアの実だけでアレンジしたハート形のオブジェが印象的。
まるで装飾のように活けられた花から一輪抜いてアレンジするのを見て、「ああこれは花材なのね」と気がついたり。
いつもお話しするお店の方と、また来ました!と。
コペンハーゲンのスクールツアーが実現したらまっさきに生徒さんをお連れしたい場所です。
中庭大好きな私は、
こんな風景に出合うと好奇心にあらがえません。
こっそりのぞか褪せて頂いた素敵な中庭たち。
どのお庭もひっそりとした佇まいがあって素敵でした。
この続きは毎日のブログで少しずつお伝えしますね。