




つまり「やらなきゃ」と追い詰められている時と、
納期までたっぷり時間的な余裕もあってのんびりできるときと
どちらが良い仕事ができるか・・・
どちらがクリエイティブな仕事ができるか?
私は絶対に追い詰められている時なので(笑)、
そうでないほうにあこがれている。もちろん。
ここはなかなか自己を肯定できないところで
「こうだったらいいな」というのは全部、のんびりした世界。
「背水の陣」を積み重ねれば重ねるほど
「余裕」からは遠くなるのに、不思議だ~
ただし振り返ると過去の積み重ねは多少なりとも
世界観をつくるのに役立っているので
目の前に見えている風景と、背中のほうにある風景って
じつは対極のものなのかも、と思ったりもして。
今年のカラコレスは作品展に向け大手問屋さんのアート系の花を
全種類に近い勢いで買っている。
いつもの年よりも圧倒的に大量の花を
眺めてきたスタッフはじめ私たちが気にするのは、
テレビの番組の背景にあるディスプレイ。
今日もスタッフたちと仕事の片づけをしながら、
「そういえばあの番組であのバラ使ってたよね」
「そうそう使ってた!」
「私も見た」
「素材の合わせ方変だッたよね」
「でもテレビだとぎりぎり派手すぎくらいまでやらないと見栄えしないからね」
・・・と延々と背景談義に花が咲く、マニアックな集団(笑)。
いつものお店で買付け。
ここの所2週間に一回ペースだった買い付けが
とうとう毎週になる。
それでないと作品展制作に間に合わなくなってきました。
買付けは、いろいろなショップオーナーが
お店備え付けのカゴの中にセレクトした花材を
入れていきレジに持っていくのですが、
時々のぞくよそのお店の品ぞろえが楽しい。
つまり一見して私のカゴはシックなのです。
ど派手な素材のお店があったり、ドライフラワーばかりだったり、
プリザブドフラワーもパステル調がメインだったり・・・。
それぞれのお店の特徴が見えてくるのです。
だからすでにカラコレスは坂本色にセレクトされている品ぞろえの中で
皆さん奮闘してくださっているのです。
カラコレスのカゴは一見地味だけれど
色合いとしてはなかなか素敵です(自己満足)。
さて、発送していたら間に合わないものもあるので
頑張って持って帰りました。
明日朝から橋爪先生が本部教室で整理してくれるそうです。
私はここの所たくさん働いたので、
明日はお休みをいただくことにしました。
平日に休むというぜいたくは、なかなかのものです(笑)。
明日は実家までドライブして、外の空気を吸ってきます。
キャリアの長い生徒さんと話していて、
「先生、これだけ長くドライをやっているのに
生花だとうまくアレンジできないんですよ。
結婚式とかイベントとか終わった後に
『好きな花をお持ちください』っていわれて
うれしくなってたくさんいただいてきて、
家で活けてみるとあれ?って感じ。」
それはやっぱり生花だとお水も上げないといけないし
いろいろ制約があるからドライとは違う所もあるとは思うけれど、
バランス感覚の優れた彼女がそれほど苦労するとは思えない。
私「メインになる素材を選んで、
あとは副素材のラインや面になるものを整えれば同じじゃない?
小花やリーフや・・・。いつもやってることでしょ。」
「あっわかった。私目立つお花ばっかり選んでもらってくるからだわ!」と彼女。
成るほど、主役ばっかりだとどうしてよいかわからなくなるかもね。
適材適所だから、あえて引き立て役も選ばないと。
脇役のセレクトは主役の何倍ものエネルギーが必要。
主役は点だけれど、脇役が入った途端もう一つの点が打たれて
そのアレンジの方向性というラインが定まるから。
明日はまた東京で買付け。
主役も脇役も超一流どころをバランスよく選んでくるから安心してね(笑)。
何か月もお忙しくてレッスンに来られなかった生徒さんが
久し振り&いきなりの作品展制作レッスン。
研究コース生なので「積もる話」をしながら
ワイヤリングをお手伝い。
アイアンのウォールデコレーションに
素敵なブーケをつけて完成。
ほっとした様子で帰って行かれました。
本日はスタッフたちも、プロカメラマンの撮影が済んだ
完成作品を次から次へと丁寧に梱包して
すこしはなれた場所にあるアトリエへ移送。
さあ、少し休んだら(笑)、
作品展制作「水曜日昼間のコース」が始まります。
まだまだ全体の6分の1くらいかな・・・完成は。
受講生の皆様、ファイト♪なのです。
ほかに話題はないの?・・・いえ、ないです(笑)。
朝からもちろん作品展制作は目白押し。
花材の山からお気に入りの素材を探すのに生徒さんたちは夢中です。
一方、お母様とブーケ制作にいらしてくださった花嫁さんは、
バッグ型ブーケをお母様とお二人で制作です。
そこへ本日は卒業制作も加わって、
それはもう・・・・にぎやか(笑)。
お昼をみんなでテーブルを囲み、
午後からまたデザイン決めやら制作やら。
そのうち11月ご結婚のお嬢様とお母様がたがいらしてブーケの打ち合わせ。
また自宅教室を開かれている生徒さんの教え子の生徒さんがいらして作品展制作。
充実したというかあわただしいというか、
「この時期らしい」一日。
カラコレスのすべての紙関連を取り仕切るデザイナーさんが
9月に入って2番目の赤ちゃんを出産。
彼女がいないと困るの。
1を聞いて10を知るそのデザイナーさんがずっと10年以上伴走してくれて、
形になりにくい「カラコレスの世界観」を作るのを手助けしてくれた。
本日昼間に電話があり、
「ポスターそろそろ家ではじめようかと思って。
産んでみたら2歳上のお兄ちゃんのほうが赤ちゃん返りしちゃって大変。
これはもう余裕をもって仕事しないとできないと焦って電話しました」と・・・。
彼女のこの責任感で支えられてる。
それにしても「坂本さんの時どうでした?
仕事しながら2番目の子を産んで」と聞かれたが、答えられない(笑)。
大変すぎて思い出せない。
なんだかいつも疲れていたような気がする。
すご~くかわいいんだけど、ママの手がないと何もできない赤ちゃんは
やっぱり大変で、息子が自分でいろいろできるようになったとき
楽になって気が抜ける思いがした。
そう考えると今の私って、できる仕事の半分以下しかしてないわよね、っていうことになって、
また仕事増える。
もちろん作品展まで。
本日ながの東急カルチャーの入門と応用の
受講生の方々もデザイン決めで盛り上がっていました。
木曜コースは全員が初参加。
みなさん大作をイメージするのが難しいみたいで、
仲良く色違いのリースになりました。
また以前の受講生で久し振りに出展される方もいらして、
ずっと忘れずにいてくださることに感謝です。
あと1か月と少し...とにかくこれだけに集中して
素敵な作品展ができるように準備します。
作品展用の花材が、仕入れるはじから生徒さんのお取り置きになるので
本日用事を済ませて昼からふたたび仕入れに行く。
この仕入れ先で唯一国産の手の込んだアーティフィシャルフラワー、
これが今年は大人気で買付けても買付けてもすぐに底をつく。
抜きんでて高価で手間のかかった素材を、2週間に一度訪れては大人買いするので(笑)、
店員さんに「本当はロットで注文受けるんですが、
カラコレスさん、必要な数を言ってもらえば取り寄せます」と
特別にご配慮いただく始末。
でも、こちらは何がいくつ欲しいというより、
今目の前にある「この色のこの数のこの種類の花」でどんな素敵なアレンジを
提供できるかということに興味があり、
ああ、限られた条件の中で仕事してきて鍛えられたなと実感する。
だからカタログよりもネットよりも実物の中で仕事をすることが
何百倍もインスピレーションがわく。
6日のレッスンの方がたからお見せできます。
お楽しみに。
今年の作品展制作は、いつもの年にもまして
生徒さんの自主性を尊重しているの。
なんといってもいまだかつてないくらい材料が豊富で
しかもそのそれぞれがとってもグレードが高く
素材選びがとても楽しいらしい。
「この花にこの枝を合わせたら変かしら・・・・
わ~~すごく変(笑)」という感じ。
デザインを組み上げていく間にも
いろいろと袋小路に入ってしまったり、
それを横の生徒さんがいろいろアドバイスしたり
とにかく見ていて面白い。
今日もレッスン風景を写真に撮ろうと思っていたのに
生徒さんの素材選びを見ているのが面白くて
写真撮りそびれた。
そんな作品展制作の現場です。