




職人仕事のこだわりと言うのはとどまるところを知らない。
他人から聞いた織物の世界。
素人は機織り機で反物を織り始めるところからがすべてと思ってしまうが、
実はそこで使うエネルギーは全体の20%くらいなのだそうだ。
出来上がりを思ってイメージを描き、縦糸に通す糸を決め・・・、
残りの80%はなかなか具体的に見えてこない作業のようなのだ。
これはカラコレスのレッスンにも言えること。
お客様には「テーマが決められ材料が組まれている段階で、
全体のデザインの70%の枠は出来ています」とお伝えしている。
数千点もあるアイテムの中から形を創り出すのは、仕事でなければ難しい。
通常の毎月のレッスンは、30%の中にいかに個性を引き出すか、
と言う点に絞られる。
その30%がいきなり80%くらいに広がってしまうのが
年に一度の「生徒作品展」だ。
大まかに用意された材料を前に、
一から作り出す楽しさと苦しさを味わっていただく。
当然達成感は通常のレッスンの比ではない。
ところで教える側の私たちがいつも100%のこだわりを
追求しているかと言えば、NO。
私たちは、旗を持って後ろを振り返り、
修学旅行生があちこちに迷子にならないように見守っているガイドさんのよう。
半分は前を向いて行き先を確かめ、
後の半分は生徒さんが付いてきているか後ろを向いて確かめる。
100%どちらかの方向を向いてしまっては、仕事にならない。
「職人仕事の気持ちよさと格好良さ」は生徒さんに譲り、
私たちは格好悪く旗を持ちながら「追求」のお手伝いをすると決めているのだ。
朝から会場の北野建設モデルハウスに足を運んでくださったお客様は100名以上。
広告をご覧になって、開始前からお越しくださった方もたくさんで、
準備した甲斐がありました。
今回はプリザーブドの講習会以外にも恐竜などの木工作、ゲームや
おもちゃのコーナー、おなじみ矢島先生の陶芸作品展示販売、
庭木の剪定講座、ジュース・パン販売、や風船コーナー、などなど。
ちょっとした文化祭のような様子。
特にモデルハウスの駐車場の特設テントでは
お子様の工作やおもちゃコーナーを設置して、
お母様がプリザーブドのハロウィンアレンジを制作する間、完璧フォロー。
前回に比べ、お母様方が余裕をもってアレンジを楽しまれていました。
作品作りの後は、お隣のトステムショールーム会場で
IHクッキングヒーターの実演試食会。
五感を丸ごと満足させる楽しい企画だったようです。
今日来られなかった方は、明日まで開催ですのでぜひ。
本部教室に戻ると、そこもまた「戦いの後」。
10作品近くの作品展出品作品がそれぞれ個性豊かに完成していました。
「もう手に力が入りません」と樋口先生もへろへろ?の様子。
なかなか見ごたえある作品で、来月の作品展が楽しみです。
夜はウェディングの打ち合わせと制作レッスンがはいり、
長い長い1日が終了。
あしたもがんばります!
ハロウィンのミニ講習会のため細かい備品のチェック。
もうオレンジと黒の組み合わせばかり大量に見てきたので、
オレンジ色を見ると何でもかぼちゃに見える・・・。
今回は小さなパンプキンのほかにハロウィンステッカーピックをセット。
これは絶対にかわいい!
ステッカーも何種類も用意したので、また皆さん悩みそう。
18日は本部教室も作品展の出品作品製作が山場を迎える。
本部教室は樋口、中沢両先生に任せて、
モデルハウスは私と久保先生。
双方、「何かあっても助けにいけないからがんばって」とはげましあって。
前回は6月で、顔を上げる暇がないくらいの大盛況だったけど、
今回も沢山の方が来てくださるといいな。
お待ちしております!
今週末18日、19日と北野建設さんのモデルハウスでミニ講習会を開きます。
テーマはハロウィン。
プリザーブドのオレンジのバラとブラックのアジサイで
思い切りキュートなポットアレンジを制作。
ちっちゃなパンプキンピックとステッカー付きです。
中にはオレンジとブラックの組み合わせは苦手だけど、
でもプリザーブドフラワーを体験してみたい、なんて方もいらっしゃるかも。
もちろんそんなわがままにもお答えします。
色とりどりのバラとリボンもご用意して、皆様のお越しをお待ちしています。
当日はお隣のトステムさんのショールームも合同で「秋のわくわくまつり」を開催。
お味見つきのIHクッキングヒーター実演会や子供向けの木で作る工作、
ゲームラリーや陶芸家・矢島寛子先生の作品販売などもありますので
ぜひご家族でいらしてくださいね。
ある会員制の集まりのニュースペーパーに
「プリザーブドフラワー」を取り上げてくださるとの事で
広告代理店の方が取材にいらした。
「カラコレスにおける」というより、
「一般的なプリザーブドフラワーについて」の内容とわかったので、
加工から特徴、どんな使われ方をしているのか、
アレンジする際の注意点、生花と違うプリザーブドならではのメリット、
特にウェディングでブーケにする場合のメリット。
などなどをかいつまんでお伝えした。
その間30分、質問を受けるというよりはこちらで一方的に情報を提示していった感じ。
少し前に比べて頭の中が整理されているみたい。
毎日そればかり考えているのだから当たり前といえば当たり前だが、
普段自分主体で考えていることは、意外と整理されていないことが多い。
今回はちょうどホームページをリニューアルしたばかりで
ここ半年近く「お客様」からの視線を気にして、
開発の担当の方と整理し続けていたので、
かなりはっきりとした枠組みが出来ていたのだ。
だからと言って今度は整理された核心を右から左に動かしても
人に伝わらないみたい。
また骨組みを元に肉付けをして・・・。
歴史を箇条書きにされても呑み込めないが、
主人公のいるドラマに仕立てたとたんに頭に入ってくるのと同じ。
捨ててシンプルに整理する → 骨組みを元に肉付けして復元する
この繰り返しで人に伝えていくような気がする。
スタッフにも整理が得意な人、復元が得意な人、それぞれいて、
それぞれが必要だと思う。
「やりたくないけど、やらなければいけない仕事」から
逃げ回っていることが負担になる。
プレッシャーを与えてくるのは
「やらなければいけない仕事」そのものではなくて
「逃げ回っていること」の方。
毎年秋になると、ほんの少しだけど、
この得体の知れない「やらなければいけないこと」に
向き合ってみようか・・・という気になる。
普段やりたくないって言いながらやってることは
実はやりたいことなんじゃないかな?
そこまで積極的でなくても、「まだやっていられる」程度のものじゃないかと。
本当にやりたくない仕事はやっぱり手付かずのまま。
自分でもわかっているはず。
1年にひとつずつでも片付けば、5年で5つ。
5つも解決すれば、今の私のような小さな世界での
滞っている仕事はほとんど片付いてしまうのではないかしら?
最初の一歩は、あわてて一歩踏み出すことじゃなく
問題の方向へ顔を向けるということでしょうか。
片付ける端から新しい課題は出てきそうですけどね・・・
もうこれ以上考えられない・・・と、
壁に突き当たることが多いような気がするけど、それって何?
もしかして極限まで考えてる?
いやいやそんなことないだろうな、私に限って。
時間的に追われているときに、そうなりやすいように思う。
「○時までに○○しなければならない」みたいな。
しかも「○○しなければ」に入るのは、
単純にこなしていれば進む作業ではなくて、今ないものを生み出すようなとき。
デザインだったり、文章だったり、仕組みだったり・・・。
このブログも夜中の日付が変わる0時更新を目標にしている。
もし何かトラブルが起こっても、その日付があと24時間あれば
対応ができるかもしれないから。
余裕をもって早めの更新。
でもその直前は「ああ書けない!」とドタバタ。
結局「壁」はどこに置くかという問題だけで、なくなりはしないのね・・・。
作品展に向けての花材やアート素材が続々入荷している。
先日樋口先生が生徒さんが喜びそうな素材を吟味して直接買い付けてきた。
毎日到着する大量の荷物・・・。
あれ?樋口先生がいない・・・と思いきや
いたいた、ダンボールの山の間でもくもく整理する先生。
ご苦労様です!
この時期だけ登場するデンマークからのアート小物もはずせない。
坂本お勧めは「シールつきスパンコール」
リーフや大きめのお花のアクセサリーに、
一つひとつシールで貼れる優れもの。
こちらのセット、数は本当にいくつかしかないので、
ご興味のある方はお早めに連絡を。
作品のデザイン相談は一人一人行なうが、
「ここをこうして・・・」と悩みながらも皆さん楽しそう。
しばらくの間、教室がまるで美術部の部室のような雰囲気に・・・。
カラコレス生徒作品展は、
11月20日(木)~26日(水)
ながの東急 本館5階連絡通路及び 別館シェルシェ4階オフギャラリーにて
ぜひお出かけください!
昼間から外の鳥たちが騒いでいるけど、大雨が来るのかな?
そんな言い伝えなかったかな?
昨日は長い間倉庫として借りていた、古い平屋の鍵を大家さんに返す日。
ここはもう取り壊されてガレージになるのだそう。
引越しの時の忘れ物はないか確認したり最後の掃き掃除をする。
先日の引越しでは、いろいろ懐かしいディスプレイ用品が出てきて、
その都度「ああ、あのスタッフがいた頃のだなあ」と手を止めることになった。
15年近く仕事してきた中で、スタッフとして関わることになり、
それぞれの事情で通り過ぎていった数十人の人達。
もうすでに転勤したり、お母さんになったり、他のお仕事でがんばっていたり、
中には体調を崩して療養中の人もいる。
一瞬のかかわりの積み重ねで今があると思うと、
月並みだけど、一つひとつの出会いに「ありがとう」。
玄関の鍵を閉めるとき、過ぎてきた時間に鍵をかけるような錯覚がして
はじめて「小さな区切り」を感じた。
要るもの、要らないもの整理して10月がスタート。
さ~秋だわ~、ウレシイナ、今のスタッフ達と一緒にがんばるわよっ・・・。
上級コースで20センチ程もあるダチョウの卵を使うレッスンがある。
陶器に似た質感が意外にもドライの素材を引き立てる。
あまり見ることのないダチョウの卵に周りのレッスン生は興味津々。
カラコレスで使っている卵は海外からの輸入物だが、
日本にも各地にダチョウ牧場がある。
「玉子焼きにしたらどのくらいの大きさ?」
などもっぱら味のほうに興味が行ってるが。
いつ実現するかわからない「素材をめぐる旅」の行き先に
「ダチョウ牧場」も入れておこう!