




長野に用事があって来たついでに、父が個展に立ち寄ってくれた。
会場の階段下のスペースはヨーロッパの中庭のイメージで
アートのアイビーやバラのつるを這わせ、
トルソーにモス(苔)のボールを付けたのと
フレームにモスを貼ったものだけを展示したシンプルなスペース。
じっとモスのフレームを見ていた父が「すごいな~」というので
「わからないでしょ(笑)?」と聞くと
「うん、わからない」と・・・。
俳句ばかり作っている父は作品にあまり目をくれず、
横に貼ってある花材説明を端から一生懸命読んでいる。
「20年かあ・・・よく頑張ったなあ」と言い残して帰って行った。
父なりに納得したらしい。
私としては21年も、22年もあるように頑張りたいですけどね(笑)。
先日の生徒作品展とこの私の個展の二つの映像撮りをお願いしたカメラマンさんから
とても素敵な作品が上がってきました。
まだ試作ですがすでにとっても見ごたえがあります。
生徒作品展は25分近い長さで、皆さんの作品の魅力を
余すところなく伝えてくれています。
また私の個展の方は、映像どりの合間に
「ここ、中庭のイメージなんです。ヨーロッパの中世の煉瓦の建物に囲まれて
アイビーがひ弱なつるを這わせている感じ。
それを出すためにアートのリーフの三分の二を剪定しました。」とお伝えすると
「それを聞いてるのと聞いてないのでは全然違う」と。
イメージ通りの映像に仕上がっていて見とれてしまいました。
ひとつの展覧会で、作り手の視点と映像の目線、
また写真という平面での視点が絡み合うと
ひとつの視線ではわからなかったものがいろいろと見えてきて面白いです。
皆様にお渡しするDVDも順次仕上げていきますので
お楽しみに。
そうそう、ホームページでの作品集はただ今デザイナーさんが制作中、
また紙の作品集はこれから頑張ります!
何度でも楽しめる作品展です。
平安堂長野店の「カフェぺえじ」で開催中の
研究生たちのグループ展がおしゃれです。
生徒作品展で出品した作品をセレクトして
今度はこじんまりしたギャラリーに飾りました。
ここは以前ブーケ展や、また私の本を出版した2005年にも
作品展をさせて頂いた場所です。
カフェ併設ですからお茶を楽しみながら
作品を楽しむこともできます。
さすが研究生!という力作が並んでいますので
ぜひお出かけください。
12月4日まで開催中です。
私の個展会場では、踊り場の壁にあるのが3メートル弱の「ドライフラワー」の作品なので
やはりそこが一番目を引く感じ。
乱れ張りした濃紺の和紙に白いドライの花、と言っても
白いリーフをバラの花のように仕立てたハンドメイドローズを50輪。
白いインドセンダンの固い枝がサンゴのようにふりまかれていて
大きなモダマヅルとともに目新しい素材がたくさん。
固い花材でどこまで柔らかなエレガントな風合いを出せるかどうかも
ひとつの挑戦。
もっとマニアックなお客さまは階下のモスとトルソーに反応し、
また華やかなのがお好みのお客さまは
階上のピンクのアートフラワーとゴールドのリーフの一群がお気に召す様子。
地味派手なプリザーブドや布の花は色彩のバランスが好きとおっしゃる方が多く、
今後の参考になります。
いよいよ坂本裕美個展開催。
本当にずいぶん久しぶりの私の作品展です。
デザインを上げて材料を買付したのもギリギリですし、
パーツの組み上げはもう前日。
けれどここをどうしてもこう収めたいというのがあって、
そのための素材が足りなかったりいろいろで準備がずれ込む。
飾りつけも夜中までかかって、まだ完全ではなくて
朝一番で大型の葉っぱを壁に打ち付けていたらお客さまに見つかりました!
いつものデザイナーさんだったので、先ずは一安心でしたが(笑)。
さてさてどうにかはじまりました。
もうここまでくれば出来ることは何もなく、
皆様の反応がすべてを教えて下さるばかりです。
完了したのは夜の11時直前。
11時を過ぎると東急の担当者さんに通報が行ってしまうとかで
「10時50分!はいっおしまいッ撤収~~~~っ!!!!!!」と
確認もそこそこ逃げ帰ってきた次第です。
とにかく壁面が広いのでベースにおく和紙のプレートを設置するところから
バランスを取るのが大変。
作品設置以前にそこでもう世界観の大枠が出来てしまうのです。
壁面はいつも生徒作品展をしている場所ですが、
上から10メートルほどの階段部分の横の壁面、それと踊り場が4.5メートル。
降りきった下にも8メートルほどの壁面をディスプレイしているので
トータルで20メートル以上。
そこに「アーティフィシャルフラワー」「プリザーブドフラワー」
「布の花」「ドライフラワー」「モスとアートのグリーン」という
素材ごとの作品を置いていきます。
ドライフラワーの作品は3メートルほどの大型作品なので
私は階段上から見ていて小さなパーツの組み立てを
「もっと右」とか「5センチ上」とか指示を出します。
最後時間が足りなくてリーフもしっかりついていないのですが(汗)
それなりにエネルギーと繊細さを感じる作品になったかなと。
余震が来たらパーツが落ちそうで
それが心配です。がんばれ~!
昨日あたりになって、ようやく会場の作品装飾の前に
人が立っている様子がイメージできるようになってきた。
良かった、とりあえず、具体的なイメージが組めれば
後はそれにむかって動くだけ。
そのイメージがなかなか組みあがらないので
焦っても仕方がないし、ひたすら待っていた。
やれやれです。
それぞれの素材感を全面に出した壁面装飾です。
20年この仕事をやっているので
最初のころを知らない方々には新鮮な部分もあると思います。
ぜひお出かけください。
■坂本裕美個展
~Preserved & Artificial flower Exhibition
11月27日(木)~12月3日(水)
ながの東急別館シェルシェ4階オフギャラリー
最終日午後5時まで 入場無料
5色の中から選んでいただけます。
12月のBASICコースで使うフラワーベースです。
実は今年春東京で開催されたお仏壇フェアに出展した際
一つ置いたお隣のブースに岐阜提灯さんのメーカーさんが出展されていました。
岐阜提灯さんというのはいくつかのメーカーさんが集まっての総称で
作り上げられたブランドということでしたが、
その中の一社です。
色々お話ししていく中で「カラコレスさんに使っていただけるような
フラワーベースを作ってみますので、仕上がったらご意見お聞かせください」とのこと。
先日完成したとお電話を頂き実物を持ってきていただきました。
色がシックで素敵。
急きょ12月BASICレッスンのお正月バージョンに使用することにしました。
営業の方が帰られたあとスタッフ達が「『岐阜和紙』とか『美濃和紙』とか
底にシールが貼ってあるだけでも違いますよね。
そうしたらよいのに・・・」と。
せっかくですのでお電話してご提案させていただきました。
思っても居なかったみたい。
こういう小さなことがブランディングに必要ですよね。
日々付加価値を生み出すことを考えているので
スタッフの頭の中もブランディングモードになっているようでした。
12月のレッスンお楽しみに。
お色は選んでいただけます!
被害が広がっている様子がメディアから連日伝えられていますが
皆様大丈夫でしょうか?
生徒さんから「作品展出品作品が倒れて壊れました。
わが家最大の損害です(淚)」というご報告もいただいていて心配です。
レッスン室に限りましてはフラワーベースに花材が活けてあるものは
倒れなかったのです。
フラワーベース単体でおいてあるものが
いくつか壊れていました。
上に、ある程度の重りがあると下からの振動を吸収するのでしょうか?
いずれにしましても、作品展後でしたので
生徒さんの作品は厳重に梱包してあったのが幸いでした。
ご心配頂きました皆様ありがとうございます。
こちら人的被害はありません。
一階から二階まで引き出しは全部飛び出し
戸棚の戸は全開。
空の花瓶やフレームが割れましたが
生徒さんからお預りした作品に被害なし!
良かった~~~!
とりあえず、皆様の作品、無事です。
ご安心くださいませ!!!


