




何度も何度も何度も調整して
ようやく少し納得のいく道筋が見えてきた。
見えては消え見えては消えていたイメージが
今度こそ消えないうちに。
レッスン室のほんの窓2枚分くらいのスペースに
今回の実験のアレンジ。
たぶん、この形で行けるでしょう。
結果、大変な手間のかかるほうを選んだわけだけれど、
何処で手間をかけるかの問題なので。
先か後か。
手間をかけなかったら良いものなんてできるはずない。
イギリスから1か月来ているお客様へ
我が家の電動アシスト自転車を貸してあげることになっていて
急きょ取りに来るからということで、だったら家でお食事をどう?と
何もかもが急に決まって1時間半で準備。
お肉とお魚の料理を作って、マリネやちょっとしたオードブルを思いついたところから作って
それにちょうどいただいてあったイチジクを赤ワインで煮てアイスクリームを添えて
デザートにしようとフルスピードで調理。
普段お酒を飲まないのでワインも赤白、ビールに用意。
ワインクーラーも陶器のフラワーベースに氷を入れて代用(笑)。
ちょっとかわいくなった。
英語、日本語も入り乱れての2時間半、
夫と私、先方の夫婦は旧知の仲だが、長男は久し振りの対面。
大きくなったと冷やかされたり、得体の知らないお菓子(笑)を
お土産にいただいたり、シャイな15歳がむすっとしてるのが心配だったが
終始ニコニコしていて、帰ったあとは「楽しかった・・・」と。
地味ではあるけど彼なりに社交性が出てはいたんだ。
来客があって初めて知る子どもの成長だった。
生徒作品展に向けて祝日も開校です!
9月の16日も23日も10月の14日も
いずれの祝日もぜんぶあけてレッスンしています。
平日、土曜日の日程調節が難しい方はぜひ
祝日を利用して作品展制作いたしましょう。
教室での花材選びや制約やそのあとの研究コース生の個展の打ち合わせや、
いろいろと迫ってきた。
仕事を見越してみんな一度に集まらないようにしたはずが
あららどうしてかしら、お仕事が一時に集中。
その分教室の中は楽しそうです。
階段の踊り場に
「正しい友達の作りかた 11か条」とかいうのが先生の手書きで書いてあって、
のけぞるほどびっくりした。
「正しい」って言葉ほどいい加減な言葉はないな・・・
今回は壁とフレームと薔薇を合わせて。
自然な感じとデフォルメした感じと
やっぱり迷ってるのがしっかり出るなあと。
部分だけあててもわからないのが大きな面になると誇張されてくる。
おおよそはかわいい感じに仕上がってきた。
バラのガーランド、あれだけたくさん作って、
もう一度やり直しって言ったらスタッフは泣くね。
でも言わないと。
言います、明日。ごめん!
といっても元は長野に住んでいたのがイギリスへ移住して
一か月ほど帰長することになった友人夫婦。
「うちに来てもいいよ」と最初は言っていたけれど、
仕事の関係もあるのでレオパレスを借りることになったのだとか。
今日ついて駅からレオパレスまで送って行って、
ついでにいろいろ家財の準備を手伝った。
頼まれていたのがフライパンと食器とタオル類。
でも洗剤だっているし、シャンプーリンス、あっサランラップとか、
ティッシュやトイレットペーパーや長野市のごみの袋や・・・
洗濯もの干すハンガーとかね。
あらかじめそろえておいていざ一緒にお部屋まで行くと
案の定お布団が一組しかない。
また家へ帰ってお布団一組車に積んで再度訪問。
大学へ行く子供の新居の準備みたい。
非日常でなんだか楽しいわ♪
出張から戻るともう夜。
レッスン室に明かりがともっていてスタッフがまだ仕事していた。
サロンドショコラのミニブーケの制作を
昼間何人かのスタッフとしていて、
「今年も忙しいね、去年の今頃は何していたんだろうね」という話になったとか。
これも毎年恒例で繰り広げられる会話。
「去年はもっと暇だったよね」と思いたいらしい(笑)。
でも去年もやっぱり忙しくて、
しかも一年として同じことをしていた年がない。
来年の今頃もきっと同じこと言っていて
「今年は特別忙しいよね」と何か新しいことをやりながらおもっているはず。
うちで作っているお供えの花は圧倒的に白系が多い。
カサブランカにカラーにデルフィニウムに・・・。
何よりもお仏壇の前に飾った時に白は凛として映える。
このお供えの花をレッスン室にずらーっと並べた最初のころは
圧倒的な感じがして気圧されていたけれど、
最近は逆。なんだかほっとする。
ふしぎなことに安らかな気分になる。
たぶん、この先に「希望」がない花のせい?
もう頑張らなくていいっていう。
作っている私たちは当然より良いものをと頑張っていますが、
ウェディングや何かお祝いの花と違って、
花自体が頑張ってないところがそんな雰囲気を醸し出してるのかも。
そういう居場所って必要なんだと思う。
もう20年来のお付き合いのある店長さん、
「おれ物欲が強いから、いい車やいい時計が欲しいとおもえば仕事がんばれる!」と。
趣味だから別に良いんじゃないの?でもずいぶんバブリーな欲望だねと。
「男はそうなんだよね。
坂本さんは女だからそういう物欲ってないんじゃないの?」
男も女も関係ないとは思うけど、私、比較的物欲に乏しいというか、
その分ぜ~んぶ使って仕事の好奇心を満たしたいというか、
思いついたこと全部実験したい!
そういう欲はある。
でも今いる位置からほんの少し先のことしか思いつかないし、
たいてい思いついたこと実験してきてるから、
新しいこと思いつくのも大変になってきてる。
半歩先のこと考えてるのがちょうどよいの。
う~~ん、車と時計のことを思って仕事している人に比べたら
なんか、とっても地味(笑)。


