




朝からこだわりの加減について考えさせられる一日だった。
売る側が楽しそうだったり、めちゃくちゃ主張があったり。
友人と待ち合わせて話をしたカフェがそうだった。
おしゃれなのだけど、おもしろいんだけど、
こだわりの加減を考えてしまうときっていうのは
こちらにとって居心地があまりよくないときに多い。
相手のこだわりの方が過剰なとき。
とうとう居心地が悪くて、
私からめったに言わない「お店変えよう」を
提案した。
そのあと友人と別れて撮影に入ったスタジオでは
今度はカメラマンさんが怒っていた。
彼が手伝ったフリーの紙媒体について。
横に山積みにしてあったそのフリーペーパーを一部手に取ると、
なかなか可愛くておしゃれにできている。
「素敵じゃないですか」というと、
よけい怒らせる羽目になった。
「そんな仕事してたんじゃ、駄目なんだよ、
カメラマンもデザイナーも」
「でもイラストもかわいいしおしゃれじゃない」と私。
「素人はそうかもしれないけど、プロの目からみたらそれじゃダメ。
イラストなんて作品集から持ってきてるだけだし、
写真も素人だし、レイアウトはむちゃくちゃで写真を殺しちゃってるし。
こういう仕事してるから素人がどんどん良いものを見る目を
なくしちゃうんだよ」と。
そうかな~、確かに私はレイアウトは素人だけれど、
でも私がオーダーしてこれができてきたら「あら、可愛いじゃない」って
言っちゃうとおもうなあ・・・。
そんなことを思ったのは、
昨日のスタッフミーティングで同じようなシチュエーションに
なったから。
私がスタッフたちに説明したのは
「どんなに美しいと思うバランスや配色があっても、
最終的にお客様がそれをよしと思わなければ、
その提案は間違っているんだよ。
最後の最後にどの答えを選ぶのかはお客様が決めることだからね、
私たちにできることは選択肢を提案することだけ。」と・・・。
それがカラコレスのスタンス。
以前「今日は忙しいから早めに撮影お願いしますね」という私に
「早くなんて撮影できない、撮影ってのはそういうもんじゃないんだ」と
言い切ったそのカメラマンさんに、やれやれと思いながらも
そこまで言えるのをうらやましくも思った。
楽しいだろうなあ・・・職人さんだなあって。
良い写真、撮ってくれるんだな、これが。
ほんとに、この「こだわりの加減」ってむずかしい。
永田先生がモデルの作品を制作し、
私がプロのカメラマンさんのスタジオに持ち込んで作品撮影してもらう。
いつものスタイル。
「せんせい、明日ミーティングの時、前回の作品持ってきてください。」と
永田先生に頼まれて探したが見当らず、教室をうろうろ、自室をうろうろ。
カメラマンさんのところに電話してもないと言われ、
それにしても全く覚えがないというのは、大丈夫だろうか・・・私。
そこへ永田先生から電話。「せんせい、ごめんなさいっ!犯人わたしでした。
先週持ってきていたの忘れてました。」
よかった、わたしだけじゃないぞ(笑)
朝からスタッフミーティング。
事務連絡が終わり、技術的なミーティングになると、
突然それぞれの課題が浮き彫りになる。
「知っている」ことと「伝える」ことは
別の技術がいるのでそれがわかっていないと本人が混乱して
苦しいことになる。
結局この7月は通常のミーティングに加えて
永田先生からの技術指導が何日もあったり、
加えて私からのデザイン、配色もろもろの指導・・・と
スタッフにとっては過酷な1か月になりそう。
私は昨日はそばで聞きながら、
ほかの仕事をしたり横から口をはさんだりしていたけれど、
こうして会議にのめり込んでしまわない方が、
相手の不安や課題をキャッチしやすい。
結局夕方まで。
お疲れ様でした、
この夏ますます磨きがかかりそうな
スタッフたちでした。
日本でたった3人の職人さんしか
作ることができない逸品のガラスのブーケホルダー。
一つ一つのガラスのドレープに気を配り、
金平糖のような飾りのボールは突起までもが手づくり。
今このブーケホルダー、ここカラコレスでしか手に入りません。
時代の波を受け、価値をしっかり伝える売り方をしなかったために
製造中止に追い込まれたものを、カラコレスですべて買い取りました。
本日もっとも手の込んだつくりのホルダーをオーダーされた方の
レッスンがありました。
深い赤のバラをたっぷりと使い、グリーンのアジサイ、
そこへ私からサプライズのリボンが・・・。
先日ボストンのアンティークフェアへ出かけた折、
帰り際、ニューヨークのファッションストリートで買い付けてきた
刺しゅう入りのオーガンジーリボン、これを2種類プレゼント。
エレガントでそれでいて存在感のある
ラウンドブーケが完成しました。
制作した方は研究コース生で手さばきも軽やか。
「ああ~、今日は幸せだった」と帰り際にしみじみとおっしゃいました。
より良いものは価格も高くなります。
けれどそれをわかってくださるお客様がいらっしゃる限り、
それにお答えせねば・・・と思うのです。
スペシャルレッスン、まだまだ続きます。
アンティーク・クラフト6月はヴィンテージのボタンや
シャンデリアビーズなど70個も使ったオリジナルブレスレット。
アイリッシュクロッシェレースがアクセントです。
ホテル国際21のいつものお部屋で昨日楽しく開催。
アンティークデビューの方も2名加わって、
アート談義に花が咲きます。
「ウェディングドレスを自分で作ったんですよ。
当時フリフリのしかなくって、それがいやで自分で布をオフホワイトに染めて、
ヘッドドレスとブーケも作りました。」というアート強者(笑)や、
「実家の祖母の丸帯を切ってフレームに入れて
アート作品にしちゃった!」なんて方も。
ニットやパッチワークや押し花や、
カントリードールや・・・
もちろん皆さんカラコレスのプリザーブド&ドライアートにも
しっかりはまっておられる様子。
こういう会話を通して、
プリザーブドのレッスンのの時だけではわからなかった
生徒さんの様々な魅力的な面が照らし出されて
実に多面的、立体的・・・こうでないとね。
その様子を見ていたらつい
「アンティーク・クラフトの作品展やりましょうか?」と
提案していた私。
作品つくりたいっ!
着物と何かアンティークを合わせたい、
ボタンとプリザーブドでコラージュ、
枝も入れたい
ああ、みなさんアーティストなのよね。
なんて生き生きしていること(笑)
さてさてこれも実現に移すべく、
ちょっと現実的に計画を立てようとしている私です。
小さなスペースでいいのよね、
せっかく作ったオリジナル作品、
皆さんに見ていただけたら嬉しいものね。
7月の講座はこれもとっても素敵な
フレームのアレンジ。
黒のシルエットのドレスの女性に
フリルだけがアンティークレース・・・って言っても
全然わかりませんね(笑)
待っててくださいね、近日中に画像と合わせて
お知らせしますね。
7月26日の開催です。
以上、とっても元気なアンティーク・クラフト講座
実況中継でした!
先週半ばに予告編の夢を見た。
かなりリアル。
で、夢から覚めたその時は、今回はそんな状況にはならないだろうと思っていたのに、
昨日突然予告通りにスタートした。
何がって、いつもの「捨てたい病」。
しかも今回はかなり長期間にわたりそうな気配。
うすうす感じていたんだなあ、
そろそろその時期じゃない?って。
何もできることはないの、
流れに身を任せていきつく先に思いを馳せることしか。
ああもうっ、今年いっぱいきっとそんな感じだ!
ごぼうチップス
お友達から贈呈
おいしい♪
・・・ということを書くくらい
事件がなくて平和な本日。
稽古とは一よりはじめ十を知り
十よりかえるもとの其の一
OL時代に通っていたお茶の先生から
教えていただいた千利休のことば。
お茶を離れてから思い出すことの方が多い。
一とはどこの一か?
どの段階の一にかえるのか・・・
考えたくなった今日この頃です。
実家の父が久しぶりに来て、一緒に買い物に出かけた。
私が運転し父は後部座席に座って対角線に親子の会話。
耳の遠い父に聞こえるようにかなり大音量でおしゃべり。
仕事の話になったら、あれ?父との会話はいつも
こんなに面白かったかな?
私の仕事を取り巻く状況についてと、
父が仕事を通して経験してきた状況について
初めて共通の視点にたって話をしていた。
ちょっとまってメモ用紙とペン、という気分。
親子ではなくて人生の先輩と後輩としての会話が
成り立つ年がきたのかな・・・。
記録すれば痩せるって書いてあったから
グラフまでコピーして
壁に貼って、体重はかって
線引いて・・・。
現在地を中央に設定して始まったのに、
すでに線がグラフの天井を突き抜けてしまった。
美容院で店長さんにその話をしたら
「少しくらい太っていた方がいいですよ」。
いえいえ、もうそのレベルではなく・・・。


