




コペンハーゲンのはずれにフレデリクスベア市という、
また別の行政自治区があります。
コペンハーゲンより一段、高級住宅街で落ち着いたたたずまい。
小さな博物館や美術館が点在して見どころも沢山。
また忘れてならないのは、ここにはデンマークが誇るカールスベアビールの工場がある事。
今広大な跡地が整備されて複合施設に生まれ変わる工事中です。

デンマークならどこでも見かけるカールスベアビール

工場敷地も広大

ビール工場の象の門

象のモチーフはデンマークで
たくさん見つけました。
異国への憧れ?

工場敷地への入り口

壁面のレリーフ。美しくて元気よく働けそうです。
そのカールスベアビール工場跡地の隣に素敵な博物館がありました。
The Bakkehus Museum
1800年代、デンマークの黄金期を支えた詩人や劇作家、彫刻家といったクリエイターたちが逗留した
カントリーサイドのこの家が、2002年に移築されてミュージアムとしてオープンしました。
ガイドをお願いしたさだこニールセンさんに教えて頂いた穴場のスポットです。
まだ観光客もほとんど来ないとか。
そうだと思います、コペンハーゲンはほかに見るものがたくさんありますから。
でも、このBakkehus、とても面白かったのです。
オーナーのラーベク夫妻の招きで、ロイヤル劇場の前に彫像も飾られているような
国民的アーティストが沢山滞在したゲストハウスで、それぞれのお部屋が残されています。
2002年オープンと言っても、実際に使われていた古くからの家の素材をそのまま使っているので、とても古い感じ。

ひっそりと立っている博物館

シンメトリーな北欧のスタイル。植物も。
妻であるKAMMAラーベクがまたアーティストで、私達が良く目にする貴婦人のシルエットを最初にデザインしたのが彼女だと言われています。
アンティークのレッスンでもたくさんお世話になりました。
このミュージアムの庭も妻KAMMAのデザインと聞きました。

パンフレットより。このシルエットこのあとデザイン画として
定着しました。


お庭もデザインされているそうですが、
お花は終わっていてグリーンのシックな庭に。

ドライフラワーのガーランドリース。
素朴だけれどエレガント。


こちらはトレイの上のラムズイヤーとバラのアレンジ。
またここで見つけたのが、デンマークの伝統的なスタイルのフラワーアレンジ。
ドライフラワーでできていたので、おそらくそれほど古いものではないでしょうが、
もうすっかり色もさめて、何年かは経っていそう。
事務の女性に聞きましたが、いつからそこにあるのかはわからないのだとか。
さりげないリースですが、間違いなくガーランド(編み込み)でできていて、
なかなか街中でもお目にかかれないので興奮して(笑)撮影の手が震えてピンボケしました。
そうそう、これがデンマークのスタイルよね、というのをお伝えできればと思います。
今年素敵なトレーラーハウスに移転した川中島教室ですが、
なんとその展示用トレーラーハウスに買い手がついてしまったとのこと!!!
残念ですが10月のレッスンを最後にまたもや会場の移動です。
11月からは篠ノ井市民会館です。
駐車場も沢山あり会場も広いので大型作品の制作も余裕です!
トレーラーハウスが素敵だっただけに残念ですが、
お世話になったエルティーホームズさん、ありがとうございました。
10月5日のレッスン、名残惜しいです。
今年は本当に教室の場所変更が相次ぎまして、
20年やっていますが、こんなことは初めてです。
川中島教室が2回の変更。
千曲教室が10月からあんずホールに変更。
上田教室が5月からサントミューゼに変更。
・・・と、変更してないのは本部と中野教室位になってしまいました。
年の初めに印刷した素敵な教室PR用のハガキ、
裏側には教室所在地が印刷してあるのですが、
すでに修正テープでごとごとしてます(汗)。
会場はご縁のたまものですので、
ご縁のあった場所や人に感謝して、新たな気持ちで11月から川中島教室スタートです。
こちらの赤に白の十文字がデンマークの国旗。世界最古の国旗の一つ。端が切れて細くなっているのは政府機関の印で、ここは市庁舎なのでもちろんです。ホールを撮影する同行のライターさん。通常の国旗は長方形で街の至る所ではためいています。
こちらはコペンハーゲン市の紋章。コペンハーゲンは「商人の港」の意味で紋章にも波があしらわれています。
こちらがホール。大きな天井部分はガラス張りで採光も純分ですが、冬の長いデンマークではどんよりもそのまま来そう。
四方を通りに面した建物には中庭があります。私がいつものぞいてはワクワクしているのが、こういった構造の中庭です。ここもグリーンがたくさんです。
まるで宝箱の様な美しい市庁舎です。
そういえば、この時計塔にある天文時計は300年で0.4秒しか誤差が生まれないとか。
塔にも上れるようなので、ぜひ次回上からコペンハーゲンの街をのぞいてみたいですね。
単なる観光ガイド的にならないように
私が素敵と思うところをお伝えしようと悪戦苦闘しています(笑)。
コペンハーゲンの旧市街の美しさを保っているのは
この市庁舎の塔によるところが大きいのです。
1905年の完成のこの市庁舎、100メートルほどの高さのこの市庁舎の塔より高い建物を建ててはいけないという条例があるのだとか。
こんな古くて美しい建物の中でまだ市の業務を一部こなしているというから驚きです。こっそりのぞいたお部屋には中世のお部屋の中にしっかりパソコンがセットされていました。
なかでもお伝えしたいのがホールを飾るこの素晴らしい壁画の数々。単なる壁画ではなくて、漆喰を盛り上げて表現している立体的な絵画です。
知り合いのカメラマンさんが、古い土蔵の壁に描かれた「こて絵」の撮影を使命のように取り組んでいます。
彼の悩みは、古い建物がどんどん取り壊されてしまうこと。
いつも「急がないと!」と焦っている彼が聞いたらうらやましがると思います。
石の文化と木の文化、保存性の違いを常に痛感します。
こちらはコンゲンス広場に面したデンマーク王立劇場。
彩色があでやか。
現デンマーク女王マルグレーテ二世は、デザイナーとしても有名で、劇場の舞台セットや王立バレエの衣装、小物から切手まで、さまざまなデザインを手掛けているとか。
さすがは北欧デザインの国ですね。
いくらお花が大好きな皆様でも毎日では飽きるでしょ(笑)。
といって、勝手に軌道を逸脱する。
おととし、パリのサロン・デュ・ショコラのディスプレイを担当した後、
イギリスとアイルランド、デンマークへ旅しました。
その時、アイルランドのダブリン大学のトリニティ・カレッジ図書館を一目見てから
古い図書館のとりこになりました。
荘厳そのもの。世界で一番美しい書物、「ケルトの書」も展示されていて。
それについては後で写真を載せるとして。
(そう、たいていの旅の後は疲れていて画像をアップしてこなかったのです、
今頃でごめんなさい!)
けれど大学の図書館はなかなか簡単には入れてもらえない。
コペンハーゲンの旧市街の中心に、デンマークで一番古いコペンハーゲン大学があり、
おそらくここが図書館であろうという趣のある建物と書庫に並んだ書物がのぞけるのですが
やはり部外者入館禁止でした。
良く通る道沿いにあるので、いつかのぞけるチャンスはないかとうろうろしていましたが残念。
かわりにこんな古書店兼カフェがあるのでご紹介です。
コペンハーゲン大学のすぐ近くなので、学生たちで広い店内は熱気が充満。
広い、本当に広いのです。地下から1階から中二階からその奥まで行けども行けども
古い本で囲まれた小さな部屋がたくさん。
ゼミの集まりなのか6~7人が教授の様な大人を中心に、積極的に意見交換していたり、
カップルが仲良くしていたり、一人で黙々とコーヒーを飲みながらパソコンに向かっていたり。
こちらは一昨年のクリスマス時の雰囲気。学生のお店らしい気の抜けたでもかわいいデコレーションがされています。オーダーがものすごく時間がかかるので、ここでお茶をするのは覚悟がいるのですけど、でも素敵な空間です。
さて、ついでなのでダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館。
強引にご紹介します。
カラコレスの世界が好きな方々なら必見です。
うっとりする眺めです。
よいのです!美しい物を愛する私達、どこの国でもいつの時代でも。
ちなみにコペンハーゲンには、ブラックダイヤモンドと呼ばれる、新王立図書館が出来ていて、
それはまた壁がななめで建築的にも楽しいです。さすがデザインの国。
きりがないのでその画像はまた今度。
国境を超えるのが大好きな同行のライターさんのたっての希望で
急きょスウェーデンに行くことになりました。
と言ってもコペンハーゲン中央駅から海上の橋を渡って
電車で30~40分ほど。
午後からは別の用事が入っていたので、実質スウェーデンのマルメに滞在したのは
1時間くらいでしょうか?
駅前広場に通じる道にあるいつも立ち寄るお花屋さんに行きました。
はからずも大嵐のこの日、横殴りの雨も遠慮してしまいそうな、かわいらしい傘のディスプレイが迎えてくれました。
ガラスの器にさりげなくアレンジ。コペンハーゲンでもたくさん見かけるスタイルです。
何度も来ていて覚えていてくれたお店のスタッフ。何と自家製のバラのアイスクリームを頂き店内で堪能。同行のライターさんは写真を撮ってフェイスブックにアップしてよいか聞かれ、快諾していました。生徒作品展用のガラスの花型の器を5つほど購入して、厳重に梱包してもらっているところです。
このお店には二階のドアからベランダにつながる空間があり、そこが季節ごとに表情を変える中庭としてとても素敵に作りこまれています。
コペンハーゲンの旅はけっこうタイトなスケジュール。
はじめてデンマークに行く同行のライターの北原さんにも
見せたいものが盛りだくさんで、あちこち歩き回りました。
昼間のチボリも素敵ですが、やっぱりライトにぼんやり照らされた夕闇のチボリを見てもらいたい。
何といってもあのディスニーランドにヒントを与えた公園だというのだから。
11万個のイルミネーションが、日が落ちるのと同時に少しずつ明るさを増してくるのが幻想的。
世界の特徴ある文化圏ごとに分かれたエリアが集まっていて、日本の建物ももありますが、どこか中国的でもあります。
私が好きなのはここの木でできた観覧車。カタカタいうかなり古くてかわいらしい乗り物です。しかもぶんぶん結構な速さで回るので全然癒されないかも(笑)。今回は夕闇に紛れて高いところからの景色も楽しめそうにないので乗るのをあきらめました。最近できたジェットコースターや数種類の過激アトラクションが人気で、新旧入替の感があります。
こちらはレストラン内で見かけた鳥の巣のディスプレイ。あまりにキュートなので。
土曜日にいらした生徒さんは、ちょうど私たちと入れ替え位に9/9から、ドイツとオーストリア、ハンガリーを旅していらっしゃいました。
まさしくいま難民の問題の渦中の国々。
やはり国境を封鎖されていたりして迂回路を使ったりがあったそうですが、音楽をされているその生徒さん、「ウィーンが素晴らしかったです!」と。
色々なハプニングが旅の思い出を一層色濃くするように思いました。


