




レッスンの時に「家の周りでどんな野性小動物に会うか」という話になった。
きっかけは私が「最近カタツムリを全然見ませんよね」と話したことから。
スクールの近所に住んでいる樋口先生も「そういえば見ないですよね」
ところが少し離れたところから通っているKさんは
「見ますよ、山ほど。両手にいっぱいすぐ取れますよ。
アマガエルも道にいっぱい。夜になると自動販売機にたくさん張り付いてます」
なるほど、いなくなったわけじゃないのね。
私のお勧め?は「ヒキガエルの産卵」。
わが家の前の側溝で4月下旬に見られる。
周りはごくふつうの住宅地で側溝もふつうのU字溝なので結構違和感があるが。
この側溝、家の前で直角にまがって電車の線路の下を横切っているため
ここで流れが深くゆっくりになり、そこが産卵場所になる。
体長15センチくらいの大きなカエルが何匹も集まってきて長い長い卵を産む。
上から見ると、まるでゴムホースを何重にも丸めたみたい。
この卵、産んですぐは粒粒がはっきりしていて見るからに両生類の卵。
ところが数時間も経つと茶色や白やさまざまな色に変化して、
まるで水底の玉砂利と見分けがつかなくなるからすごい。
見てると楽しくて時間を忘れそうになる。
産卵を確認した後、毎年ゴールデンウィークに夫の実家へ出かけて
戻ってきてみるともう跡形もなくなっている。
きっとそのあいだにおたまじゃくしになって旅にでてしまったのだ。
いつかゴムホースからおたまじゃくしが生まれる瞬間を見たい!
あちこちで彼岸花の真紅が目立つ季節。
そのモダンな姿は、どんな空き地や線路脇や公園にあっても
周りに決してそぐわない、
毒のある花として自立した咲き方のように思えます。
さて、お彼岸にちなんで今年改めて
「お供えのアレンジ」のレッスンをご提供することになりました。
これは前々からご要望の多かったものですが、
なかなか日々の仕事にまぎれて実現しなかったもの。
この「お供えのアレンジ」、実は何年か前
あるお客様からこんなオーダーを受けたことがきっかけになりました。
スクールの募集広告を見たと、年配の男性が教室を訪れました。
ガラス製の大きな重い花瓶を両手に抱えて。
3年前に奥様を亡くされて、お仏壇にはいつも
生前大好きだったバラの花をたくさんあげるのだと。
けれど夏の暑さで花瓶2つに活けたバラがすぐしおれてしまって
かわいそう。
プリザーブドフラワーは長持ちすると聞いたので
お仏壇用のアレンジを作ってほしいと。
応対をしたのは私ですが、そばにいた永田先生が
しんと聞き入っているのがわかりました。
奥様が好きだったピンクのバラをメインにした
素敵なアレンジを2つ、永田先生が心を込めて制作しました。
明日は法要という日、取りに見えた男性は
「これで妻にも合格点がもらえます。
本当に生のお花みたいにきれいですね、和尚さんもびっくりだ!」
とうれしそうに持って帰られました。
プリザーブドフラワーがここでも役に立ちました。
故人もさることながら、飾る人の心も慰めるのが
「お供えのアレンジ」の力のようです。
週半ばの祝日、珍しく高1の長女のお買い物に付き合った。
まずお洋服やさんを一通りまわる。
「可愛い」とか「趣味じゃない」とかいろいろ言いながら・・。
結局そこでは何も買わずに次は輸入雑貨のお店へ。
お年頃なので化粧品にも興味津々。
棚の上から下まで立ったり座ったりして全部見る。
これはと思うものは試してみたりしているので
「買うの?」と聞くと「ううん、見てるだけ」 あっそう。
でもここではピーリングジェルを購入。
それからステーショナリーのコーナーへ行き
「カラーペンの種類変えようかな、これ可愛い」なんていいながら
20色ほどあるペンの棚の前で試し書きをしている。
すごく悩んで時間をかけて水色1色だけを選ぶ。
「気に入ったのなら全部そろえれば?」と言うと、
「いいの、これだけが気に入ったの」
デパ地下の食品街でフルーツジュースを飲んで元気になった。
「さあ、帰ろう」「ママ、まだお洋服選んでないから他のお店行こう!」
「え~いいけど~」
日ごろ物を買うのに時間の掛からない私、
自分のペースで動けないのはツライ・・・
日曜日の夕方、スクールのニュースレター「カラコレス通信」の
新レイアウトがデザイナーさんからメールで届いた。
8年間毎月発行だったのを、この9月26日から3ヶ月に1回発行の
季刊誌にリニューアルする。
レイアウトにかなり手を入れてもらったため
デザイナーさん泣かせになったようだ。
先週の土曜までに2回の校正にダメ出し。
日曜日の夕方に届いたのは3校目。
今度はすっきりまとまっている。
週があけて「日曜なのに出勤だったの?」と聞くと
「いえ、煮詰まっちゃったものですから、ついね」と彼女。
実は彼女、私のほうから「この人を探しています」と言って、
広告代理店にお願いし探し出してもらったデザイナーなのだ。
10年前のある朝、新聞に載っていた素敵なイメージ広告を見て決意!
「これを作った人にカラコレスの仕事をお願いしたい」。
それから10年、いつも私が思う以上の仕事をしてくれる。
今ではイメージ広告を出すこともなくなったが、
広告、パンフレット、チラシ、レジュメからニュースレター、ポスターまで、
およそうちにかかわるほとんどの紙媒体のデザインを引き受けてもらった。
最たるものが3年前に信濃毎日新聞社から出版した私の本のレイアウトデザイン。
編集者に「レイアウトは○○さんでお願いします」と
こちらから指定してお願いしたのだ。
期待を裏切らない出来になったことは言うまでもない。
この仕事を始めて15年近くになるが、
身の回りに、「何々については○○さんにお願いする」と
安心して思えるプロの人たちが集まっていてくれることが何よりの財産。
「カラコレスの世界」は小さいとは言え、とてもではないが私一人では作れないのだ。
朝6時前から後ろの公園の草取り。
ご近所15軒ほどで2ヶ月に1回の恒例行事。
草ぼうぼうだったのが見る間にきれいに。
その後9時からはいよいよ倉庫の引越し。
今まで借りていた倉庫が古くなって取り壊すために
今月末までに近くのメゾネットタイプのおうちへ
荷物を移動することになっていたのだ。
50畳ほどのスペースに山ほどあった荷物をばっさり整理したら、
今度移る新しいおうちの12畳でさえ広すぎるほど。
ディスプレイ用品など処分したものは2t車2台分。
今までのたびたびの整理をかいくぐり、
「いまに・・・」とか「いつかは・・・」なんて思って
取って置かれた大物素材や備品を処分する。
可能性はいつを境にゴミに変わるのかなあ、なんて事考えながら。
マスクしてタオル巻いて重装備で望んだものの
途中から気管支が苦しい。なんの、まだまだ。
物がなくなり、がら~んとしてしまった今までの倉庫に
お疲れ様を言う。長いことお世話になりました。
さあすっきりして新倉庫のもとに秋が始まるぞ~。
・・・はれ? ふほへはひ(ウゴケナイ)
ちよっと、働きすぎたか?
終始手伝ってくれた夫と、休日なのに心配して
応援に駆けつけてくれた樋口先生に感謝!
年に一度の小学校PTAの校内外お掃除の日。
10月4日の運動会に向けて、
木の枝をはらったり側溝を掃除したり、
校庭に土を入れてならしたり。
私の担当は4年と5年の教室棟。
窓拭きやトイレ掃除や・・・皆さんもくもくとお掃除。
お父さんや児童の参加もあって1時間半で校内外がぴかぴかになった。
長女と小学4年の長男とで6才の差があるので
親はこの小学校に計12年通うことになる。
しかも私もここ出身なのでトータル18年。
以前、新館だった校舎が今では旧館に。
当時ひとクラス40人以上のすし詰めで6クラスもあったのが、
時代の流れで2~3クラスに。
「○○小学校 昭和から平成への変遷」なんて
ナレーションを入れたくなる今日の大掃除でした・・・。
腰痛から開放されて久しい。
以前は20年来の腰痛で、整体に行ったり鍼に行ったりしてみたが
一向に良くならず、マッサージ椅子がおともだち。
お灸なんて、説明書には「一度に5~6個まで」と書いてあるけど
そんなことで済むわけはなく、背中から腰から一度に40個。
夫に点火してもらうも、あまりの数にバーナーで火をつけたほうが早い。
3年ほど前に近所のカイロプラクティックを紹介してもらい
通いだして劇的に良くなった・・・というより
治ってしまったのだ、完全に。
一年通って骨盤を強制してもらってから、
もう以前の腰痛のことを思い出すことができない。
カイロの資格もいろいろあるようだが、
県内に3~4人という名医が歩いて通える距離にいたのが幸運。
治った今では母と娘と近所のおばさんを紹介し、
おしゃべりで世話焼きの母がまた友人3人紹介し、その友人が・・・。
口コミが起こる現象を間近かで見る日々。
でも良いものは良いのだ!
ここのところ余裕がない。
タイムリミット24時間という、このブログの期限を自分で勝手に決めたので
まだリズムがつかめないみたい。
日々美味しいものを食べに友人と遠くに出かけたり、
○○を観にどこかへ出かけるというエネルギーのない私は
すごく狭い世界で暮らしている。
そのすごく狭い世界を言葉にしているのだから
それでどこまでいけるかという実験みたいなものだと思う。
もし万が一(分母が万もないけど)、ここに毎日来てくださる方がいたら
心からの「ありがとう」を言わせてください。
いまに余裕のある文章がここに載る・・・かもしれません。
余裕といえば、私の名前、「裕美」の裕の字は、「余裕」の裕。
「裕福」の裕でもあるけれど、
名前の持ち主としては「余裕のある美しさ」を採用したいところ。
一生かかってそれを手に入れなさいという、
親からのありがたいメッセージか?
いつもぎりぎりでバタバタしてる娘の性格を
生まれる前から知ってたらしい・・・。
朝からだるくて気管支が痛い。
そうだ大型の台風が来てるんだっけ。
秋の台風が発生して到着する前、どうも今だに喘息っぽい。
来てしまえば平気。
気圧のせいなのでしょうか・・・。
周りにもそんな人が多いみたい。
子供の頃なら寝ている枕の横に本を山積み、なんてこともできたけど
さすがに細かい用事が多くて寝ていることも出来ない。
部屋にこもってひたすらお仕事。
だけどやる気にならない。
でもお仕事。
おかげで少しだけ進みました!
夏も終わり・・・
「医療関係のお仕事をされていらっしゃいますか?」
「え~なぜわかるんですか? わたし看護士です。」
占いでもない、勘でもない、いったい何の場面かというと、
レッスンで素材のワイヤリングやテーピングをしていただくときに
お客様の職業が見えてくることがあるのだ。
医療関係、ことに看護士さんに多いのがきちんとワイヤリングした素材を
等間隔に頭を上に向けて一列に並べるスタイル。
素材の種類ごとに分類されて並べられることが多い。
医療機器の扱いに倣ってか、とても几帳面な印象だ。
テーピングにまつわるこんな思い出深いレッスンもある。
結婚を間近に控えたカップルが二人でブーケを制作にいらした。
主にワイヤリングしているのは男性のほう。
「奥様にブーケのプレゼントなんて素敵ですね」
と周りの受講生たちにうらやましがられながらも
楽しそうにバラにワイヤーで足をつけテープを巻いていく。
私が思わず凝視してしまったのは、そのテーピングの完璧さ。
普通なれない人がテープを巻くとゆるくてふかふかになるか
巻きすぎてでこぼこになるか、いずれにしても太くなる傾向にある。
この男性のテーピングは実に細くどれもが同じサイズで、
軸にきっちりと巻かれていたのだ。
「テーピングをされたことがおありですか?」とお聞きすると、
「これは初めてですが、介護の仕事をしていますので、
毎日割り箸に脱脂綿を巻いてお年寄りの口腔洗浄をしています。」とのこと。
な~~~るほど!どうりで・・・。一同納得。
美しくテーピングされたバラで素敵なラウンドブーケが完成。
日ごろのお仕事の修練の賜物でありました!


