




俳句をつくる祖父が国語辞典を引きながら制作に苦しんでいる横で、
近ごろ授業で辞書を使うようになった長男9才。
「あれ?不可能って字あるじゃない!
辞書に不可能って字、載ってないんじゃないの?」
・・・・・・それナポレオンの辞書だってば!
「余の辞書に不可能という文字はない」って。
「スイヘーリーベボクノフネナナマガリシップスクラークカ」
長女に教わった元素記号 意味もわからず暗記する長男9才。
長男「ねえママ、クラークって何?」 ・・・ワタシニキカレテモ・・・
私「そういえばクラーク博士って人いたよね」 長男「だれ?それ」
私「昔の北海道大学の先生で、Boys be ambitious って言った人。」
長男「あ~あ、ソフトバンクの人ね!」 ・・・話しはどんどんずれていく。
家の壁に絡まるもっこうバラが今年も黄色い花を満開につけた。
同じ場所に植えてあるアイビーもバラに負けじと成長をはじめる季節。
2年ほど前の同じ頃、通信のメッセージで「小さな白トカゲのちかちゃん」について書いた。
玄関脇の明り取り窓の外側に張り付いてアイビーの葉に身を隠し、家の中からもれる光を求めてやってくる虫たちを捕獲していた頭脳派のトカゲの赤ちゃん。そのたどたどしい虫取りの様子がかわいくて、思わず「ちかちゃん」と名前をつけた。
デパートの屋外広場にパラソルを張って
「母の日のプリザーブドフラワーアレンジ10分体験」というベントを行う。
エレガントなスタッフ達に代わり、私はパラソルの外でお客様をご案内する。
「いらっしゃいませ?、母の日にプリザーブドの手作りアレンジはいかがですか?」
そのうち「ヘイラッシャイ、いつまでもイキがいいよ、このお花」って乗りになってくる。
スタッフ達の白い目。「先生、お魚売ってるみたいです。」 ・・・すみません(汗)
長男9才「ねえママ、正直者には手品ができないんだよ。」
私「どうして?」
長男「だって種も仕掛けもありませんって言うんだもん。ほんとはあるのに。」
私「そうちゃんはじゃあ嘘つきなの?」
長男「・・・・・・そういうことになるのかなあ。」
良心と真実のハザマで揺れ動く彼。
小学生の長男が水族館で買ってきたおもちゃがある。
プラスチックの手のひらに乗るくらいの薄型の水槽に透明な液体が上まで入っている。
上下には間仕切りをした隙間があり、比重の違う緑色の液体が収まっている。
何が面白いかというと、上から下に階段がつけられていてそこを緑色のボール状の液体が規則正しく降りていくのだ。
コンニャク芋の粉を使って自家製コンニャクをつくる。
形は不ぞろいだけどとっても歯ごたえのあるおいしいのが出来た!
私「自家製のコンニャクつくるママって意外と家庭的じゃない?」
長女15才「それって家庭的って言わなくない?
コンニャク使って料理するところからでしょ? ふつう家庭的って」
・・・ガーーン
長男9才 クラスメイトの女の子が2人あそびに来た。
ちょっと気取って手品を披露しようとする彼。
長男「ここに箱があります。」
女の子達「わあ、そうたろうくん、マンガいっぱい持ってるんだぁ。」
長男「ねえ、ここに箱がありますっ!」
女の子達「そうたろうくん、NARUTOの最新刊どれー?」 長男「・・・」 がんばれ~


